長岡ホノルル平和交流記念事業の青少年平和交流サミットホノルルプログラムで、市内の中学生15人が8月14日から16日までの間、姉妹都市のホノルル市を訪問しました。日米開戦の地となった真珠湾の戦跡の見学やホノルルの中高生と交流し、平和への想いを強めました。
真珠湾攻撃で沈んだ戦艦アリゾナの上に建つアリゾナ記念館。死者の名が刻まれた石壁に花を手向け犠牲者を追悼しました。
戦艦アリゾナからは今も燃料の重油が海に漏れ出しています。
降伏文書の調印が行われた戦艦ミズーリを見学。当時米国軍が敵であった日本人の死者に敬意を払って水葬を行ったことを学んだり、日本の特攻隊が戦艦に機体ごと体当たりしてわずかにへこんだ跡を見たりしました。
フォード島内に残る戦争の傷痕を、ハワイ日米協会名誉会長のエドウィン・ホーキンスさんの案内で見学。海に沈んだ戦艦ユタや、日本軍が撃ち込んだ銃弾の跡を見て回りました。中学生は「戦争の現実が目の前にあるという感覚は初めて」と、強い衝撃を受けていました。
パールハーバービジターセンターでは、山本五十六が最後まで戦争に反対していたことや真珠湾攻撃に至った経緯などが詳細に解説されている展示、
今年、長岡市にも寄贈された「原爆の子の像」のモデル・佐々木禎子さんの折り鶴を見学。
ハワイの伝統文化を伝えるビショップ博物館ではフラダンスを体験し、ハワイの心に触れました。
平和・未来シンポジウムでは、長岡で平和について語り合ったホノルルの中高生と共に、今回の訪問や交流で学んだことを発表。
平和友好記念式典では、両市の青少年が意見を交わして作り上げた平和サミット宣言を行いました(詳しくはこちら)。
大役を終えて、みんな笑顔で最後の記念撮影。
中学生は、「世界中の人たちにかつての戦場で、これからの世界平和を一緒に作っていこうという誓いを宣言できたことは誇らしいことだと思う」「青少年平和交流サミットに参加して学んだことを、しっかりと未来・次世代に伝えていきたい」と話してくれました。
ホノルルの中高生からは「違う国、違う育ちだけど、とても良い絆が築けた」との感想が聞かれました。(T)
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