10月25日からの22日間で、摂田屋地区の名所となっている旧機那サフラン酒製造本舗の蔵に施された鏝絵(こてえ)の修復を行いました。
国の登録有形文化財である「鏝絵蔵」は、大正15(1926)年に築造。蔵の壁面などに、十二支をはじめとする17種の動物・霊獣と九種の植物が描かれています。今回、鏝絵の表面に積もったごみの除去や剥がれ落ちた部分の補強を行いました。
修復は、東京文化財研究所 文化遺産国際協力センターの壁画保存修復士・前川佳文さんと
イタリアの技術者2人のチームが担当。
壁画装飾の修復を専門とし、世界文化遺産「フィレンツェ歴史地区」でも仕事の経験があるダニエラ・マーフィーさんは、「鏝絵の修復は今回が初めて。装飾がとても素晴らしく、後世に残るよう心を込めて作業できた」と話しました。
全国の左官屋から「日本一」ともたたえられる美しい鏝絵。
月末までには足場も解体します。この機会にぜひご覧ください。
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