闘牛の伝統文化を持つ全国9カ所の市町村が集まる「全国闘牛サミット」を、10年ぶりに長岡で開催しました。
アオーレ長岡で行った総会で磯田市長は「20年前に発生した中越大震災で、旧山古志村は甚大な被害を受けた。多くの牛も犠牲となり闘牛文化は存続が危ぶまれたが、住民の熱意と努力により伝統が守られた。震災を乗り越えて、より力強くなった山古志の『牛の角突き』を楽しんでいただきたい」とあいさつ。
各市町村は、闘牛文化を次世代に継承するため、後継者不足や観客増加に向けた取り組みなどの意見を交換しました。
山古志闘牛場で開かれた記念大会には、約1,100人が来場。オープニングセレモニーでは、中越大震災や能登半島地震をはじめとする世界中の被災地の犠牲者を悼んで黙とうをささげました。
また、全盲のシンガーソングライター・佐藤ひらりさんが、国歌と長岡の復興の象徴である「Jupiter」を披露。会場に美しい歌声が響きました。
取組を行ったのは、沖縄や鹿児島、岩手からやってきた3頭を含む計28頭の牛。約1トンの巨体の激しいぶつかり合いや、組み合った牛を引き離す勢子(せこ)の雄姿に大きな拍手が送られました。
鹿児島県徳之島の牛の入場では団体メンバーが太鼓や指笛を鳴らしながら登場したり、取組の合間には「宇和島や徳之島、沖縄、隠岐の島では牛1頭につき勢子が1人だけつく」などの地域ごとに異なる文化が紹介されたりと、見どころ満載の特別な大会になりました。
※25日には、全国からやってきた闘牛関係者を歓迎する花火の打ち上げも!
写真は市民リポーターの酒井弘剛さんが撮影しました
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