昭和20年8月1日の長岡空襲を次世代に伝えようと、長岡戦災資料館で「長岡空襲の体験を聞く会」を開催しました。
語り手を務めたのは伊丹功さん(85歳)と土田ミヨさん(90歳)。
神田国民学校1年生(7歳)のときに洋品店を営む自宅で空襲に遭った伊丹さんは「窓の外を見ると、市街地の南側が赤く燃えていた。水道タンクを目印に信濃川の土手へ避難する途中、小川に足を取られて片方の靴が脱げたけれど夢中で逃げた」と回想。
四郎丸国民学校(11歳)だった土田さんは空襲の翌日、「自宅周辺は焼けて何もなくなった。遠くにはまだ火を噴いている蔵も見えた」と凄惨な光景を話し、「生かされていることに感謝し、日々を大切に生きたいです」と日常の尊さを伝えました。
この日は、紙芝居塾主宰の今井和江さんが長岡空襲を題材にした紙芝居「みちこのいのち」も上演。参加した南中学校の生徒は「率直に戦争は怖いと感じた。今日聞いた話を同級生や家族に伝えたい」と話しました。
次回の開催は6月22日(土)午後1時30分から。また、同館では6月23日(日)まで長岡空襲体験画展を行っています。
市美術展覧会で市長賞を受賞した経験がある今回の語り手、伊丹さんの作品も展示します。この機会に平和の大切さを考えてみませんか。
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