昭和20年8月1日の長岡空襲を次世代に伝えようと、「長岡空襲の体験を聞く会」を開催しました。
語り手を務めたのは山田文(やまだふみ)さん、95歳です。
柏町にあった外科医院の新米看護師だった17歳のときに空襲を体験しました。「1日の夜、空襲の前に手術をした患者が、桜の木と同じように真っ黒な姿で亡くなっていた。その怖さに心が凍ってしまった」と当時を回想。時折涙ぐみながら、何十年経っても忘れられないつらく悲しい体験を、約90人の参加者に伝えました。
東南アジアでの戦争を学んでいるという大学生は「空襲体験者から直に話を聞けるまたとない機会だった。平和な世の中を願いながら研究を進めたい」と話しました。
この日は、紙芝居塾代表の今井和江さんによる空襲紙芝居「みちこのいのち」の上演や長岡戦災資料館アドバイザーの星貴さんの講演会もあり、平和を考える一日となりました。
戦災資料館では来月31日まで、長岡空襲殉難者遺影展・戦災住宅焼失地図展を開催中。空襲の史実を語る資料をぜひご覧ください。(7月18日、8月21日、28日は休館)
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