長岡空襲の史実と平和の尊さを語り継ぐ長岡戦災資料館が12日(水)で開館から20年を迎えます。これを記念し、語り部の紹介パネルなどで館の運営を支えてきたボランティアの活動を紹介する特別展「長岡戦災資料館のあゆみ」を、アオーレ長岡で9日(日)まで開催しています。
開催初日の記念講演会では、初代館長・古田島吉輝さんが、「戦争を経験していない世代に興味を持ってもらえるよう、史料の収集や語り部の活動に力を入れてきた。開館当時は100点ほどだった所蔵は、現在では4,000点を超えた」と、今までの活動を振り返りました。
当日は、空襲で犠牲となった1,488人の尊い命をしのぶ「長岡空襲殉難者追慕の集い」も開催しました。
4年ぶりとなった追慕の合唱では、長岡少年少女合唱団28人が「ふるさと」など3曲を歌うと、120人の出席者の中には涙する人も。団員の前嶋千温(まえしまちはる)さんは、「長岡空襲で亡くなった人、遺族、そして今も戦争の被害を受けている人へ心を込めて歌った。平和への思いが世界中に届くといい」と話しました。
長岡戦災資料館では、殉難者の遺族から提供された363人の遺影パネルなどを展示する「長岡空襲殉難者遺影展・戦災住宅消失地図展」も8月31日(木)まで開催しています。
8月1日で長岡空襲から78年。この機会に遺族の思いに触れ、風化させることなく語り継いでいきましょう。
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