最終更新日 2023年8月1日
長岡市平和祈念式典にご出席いただき、心から感謝申し上げます。
8月1日を迎えるにあたり、長岡空襲により亡くなられた1,488人の方々、並びに日中戦争及び太平洋戦争の戦地で亡くなられた8,996人の方々の御霊に、謹んで哀悼の意を捧げます。
今から78年前の昭和20年8月1日、長岡のまちは一夜にして変わり果て、罪もない多くの尊い生命を奪われました。市街地の約8割が焼け野原となり、住むところも、大切な家族や友人も一瞬にして失った、辛く悲しい日です。どんなに長い時間が過ぎても、忘れることができない、決して忘れてはならない日だからこそ、昭和59年、長岡市は「非核平和都市宣言」を行いました。
そして私たちは、先人たちが経験した長岡空襲を次の世代に引き継ぐことを使命とし、平和を希求する歩みを止めることなく、さまざまな活動を行ってまいりました。長岡市では、多くの子どもたちや若者が、市内各所の空襲関連の史跡や戦災資料館所蔵の資料、長岡空襲を経験した語り部による体験談から長岡空襲の史実を学んでいます。
現在、長岡市は長岡空襲の史実を伝承するため、戦災資料館の整備を進めています。旧互尊文庫の建物へ移転し、空襲殉難者の御霊を静かに祈る空間を持った恒久的な伝承施設として整備します。長岡空襲の史実と平和への想いを次の世代に伝える取り組みを、今後も皆様とともに進めてまいります。
世界に目を向けると、ウクライナ戦争により一般市民を含む多くの尊い命が奪われています。いかなる理由があろうとも、戦争は絶対に容認できるものではありません。県内唯一の大規模戦災都市である長岡市の責務として、これからも長岡空襲の悲惨さや平和の尊さを強く発信してまいります。そして、世界の恒久平和の実現のために、たゆまぬ努力を続けていくことを、戦争で亡くなられた御霊と復興に尽力された先人にお誓い申し上げ、私のあいさつといたします。
令和5年8月1日
長 岡 市 長
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