現在、新型コロナウイルスの感染拡大が全国的な問題になっています。政府は、緊急事態宣言の発令を検討し始めましたが、長岡市はまだ感染が抑制されている状況だと認識しています。皆さんの努力もありますし、また、市民一人ひとりの注意深い行動によって、それが実現していると思います。
　今年は、さまざまな集会、宴会がほとんど無い状態でスタートしました。これから何が起こるかわからない、明日何が起こるかわからない時代になったと感じています。今後の世界の動き、それに影響される日本の政治経済、さまざまな社会の動向を注意深く見ながら、この変化に遅れないように対応していく必要があります。

　さて、1月1日の人事異動で健康課に2人の専任職員、ワクチン接種担当を置いて、今日からその準備が始まります。早ければ2月下旬から医療関係者を中心に接種がスタートすることになります。
　例えば20万人への接種となると、2回接種で40万回です。これを手際よく行っていくには大きな課題もありますが、ここはスムーズにワクチン接種ができるように進めていきましょう。今年は、そこが一つのターニングポイントだと思っています。
　去年の動きを見てみますと、例えば長岡北スマート流通産業団地は、売れ行きが順調。そして、大積スマートインターチェンジの設置が事業決定され、道の駅「ながおか花火館」は1日7千人の来場者でにぎわっており、将来に希望が持てる明るい話題もあります。
　長岡の産業をこれからどうしていくかという中で、「地方分散」の流れも出てきています。そこをしっかり踏まえ、子育て・教育・福祉・健康・医療を充実させ、「長岡こそ地方分散の受け皿として住み良いまち」ということをアピールできるようにしていきましょう。
　そして、皆さんと力を合わせ、市民生活の安定と向上を図るとともに、長岡版イノベーションにより、長岡の新しいものづくり、新しいバイオ産業を育成し、働く場の創出にしっかりと取り組んでいきたいと思います。

　厳しい状況ですが、希望を持って市民のために頑張っていきましょう。そのためにも、新型コロナウイルスの感染には気をつけて、特に外部の方との接触には注意し、マスクの着用や手指消毒など、これからも基本的な感染予防を徹底してください。
　ウイルス禍の中で右往左往することなく、自分たちの力を信じてしっかりやっていけば、どんな困難も乗り切れると信じています。大変な1年になるかもしれませんが、希望を持って前に進んでいくことを皆さんにお願いしたいと思います。それぞれの健康と家族の健康をしっかり守り、日々の業務を行っていきましょう。
　皆さん一人ひとりの活躍を期待し、新年のあいさつとします。