皆様、新年明けましておめでとうございます。本年もこのように多くの皆様、ご来賓の皆様、各界のリーダーの皆様からご来場いただき感謝申し上げます。去年を100人も上回る来場者ということで、本当にうれしく思っております。
令和の時代となり、初めての新年を迎えました。私としても、4回目の節目ともいうべきごあいさつに当たり、格別の思いと覚悟でこの新しい一年を皆様とともに明るい一年にしていきたいと強く強く念じているところでございます。皆様方のご理解とご支援を何とぞよろしくお願い申し上げます。
さて、いよいよ東京オリンピック・パラリンピックの年となりました。長岡で事前合宿をするオーストラリア競泳チームをはじめ、多くのアスリート、観光客が日本を訪れます。多くの人々が世界から日本に集まる、その機運が高まって、日本の経済がインバウンドなどの力によって上昇していくことが期待されています。そうした大きな流れを長岡としても受け止めるべく、道の駅「ながおか花火館」を開館いたします。通年で花火を楽しむことのできるシアター、長岡の食が堪能できるレストラン・フードコートなどが、長岡観光の新しい拠点になることを期待しております。
また、醸造のまち摂田屋でも、観光拠点を一部オープンいたします。支所地域へも観光客を誘導してにぎわいをもたらす、そういった交流人口の拡大を図ってまいります。
ラグビーのワールドカップ、日本代表チームに、国民の多くが惜しみない称賛を贈りました。長岡が目指す「地域共生社会」。地域というワンチームによる「多様性の力」、子どもから高齢者、障害のある方もない方も、そして外国人も含めた多様性によって、支え合いの輪をさらに広げて、長岡の住みよさ=長岡の価値を高めていきたいと強く思っております。
現在、各地域で次々とオープンしている「子ども食堂」「みらい食堂」「みんな食堂」を、市内全地域で開設されるよう支援してまいります。
誰もが予測不可能な時代だといいます。明日のことも分からない時代だといいます。今こそあらゆるものを見直して、良きものは残しながらも、すべてを変えていく覚悟で向かっていく必要があります。生き残るためにも変わらなければ駄目だ、あるいは、発展するためにも変わらなければ駄目だ、ということであります。
新しい発想であらゆるものを変革していこうというのが「長岡版イノベーション」であります。ぜひ「長岡版イノベーション」によって、新しい長岡を創ってまいりましょう。
新年度には、子どもたちにタブレットパソコンを配布し、IT教育、プログラミング教育、ロボコン・ロボカップ・ものづくりイベントなど、新しい時代にふさわしい、新しい時代を生き抜くための知恵とスキルを学べる環境を創出してまいります。
坂之上町地区の再開発では、「米百俵プレイス(仮称)」を長岡商工会議所とここにお集りの産業界・経済界の皆様と力を合わせて、支所地域も含めた長岡全体の産業振興とイノベーションの拠点にしていきたいと思っております。ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
さて、昨年の台風第19号によって、信濃川の洪水リスクが顕在化したともいわれています。長岡市の防災体制をしっかりと根本的に直すとともに、信濃川の堤防強化を強く求めてまいります。全力でその早期実現に向けて運動してまいりますので、本日ご出席のご来賓の皆様をはじめ、関係各位の格別なご支援、ご協力を賜りますよう切にお願い申し上げます。
東京一極集中による人口減少、地方交付税などの財源の減少で、地方は本当に厳しい時代を迎えております。景気の先行きを心配する声もあります。であるならば、今こそ防災対策をはじめとした公共事業など、国の財政出動が待たれるところでございますが、長岡市としては、どのような環境、どのような状況下にあっても必要な投資をしっかりとやってまいります。
新しい米百俵=人材育成と未来への投資を、皆様のご賛同を得ながら積極的にこれからも進めてまいりますので、何とぞご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。
この一年を、明るい活気のある一年とするために、われわれ長岡市民の力を結集して、一丸となって、大きな希望をもって進んでまいりましょう。
結びに、本年が皆様にとりまして、健やかで実り多い年になりますことを心から祈念申し上げ、新年のあいさつといたします。ありがとうございました。