本日はお招きいただき、本当にありがとうございます。山古志住民会議の皆さんには、毎年このように立派な追悼式を開催していただき、心から御礼申し上げます。
最大震度7という大きな大きな地震から15年が経ちました。あの日のことが昨日のことのように思い出されます。当時、市の職員として、山古志の復旧・復興に携われたことは私の誇りです。
亡くなられた犠牲者の皆様、ご家族の皆様、そして、ここにお集りの皆様に心からお見舞い申し上げます。
この15年間で、長島忠美さん(衆議院議員・元村長)をはじめ、松井治二さん(山古志闘牛会会長)、樺沢和幸さん(山古志住民会議代表)、そのほか多くの方々が志半ばでお亡くなりになりました。私は皆さんと同じように、そうした方々の思いを心の深くに刻み、これからも歩んでいきたいと思っております。
改めて、お亡くなりになられた方々に対しまして、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
中越大震災においては、その復旧・復興の過程で、国、新潟県、関係機関の皆様、NPOの皆様、ボランティアの皆様、中間支援組織の皆様、多くの方々からご支援いただきました。全国の方々から本当に力をいただきました。そのことを決して忘れてはなりません。
山古志の皆さんは、生活再建を見事に成し遂げられ、錦鯉、牛の角突き、地域の伝統的な行事をしっかりと引き継いでいます。本当に頭の下がる思いであります。
そうした姿を全国の皆さんが見て、あるいは、長岡市を訪れた人がそれを知って、本当に心強く思っていらっしゃいます。これからもぜひ、全国の皆さん、長岡市民を力づけていただきたいと思います。
長岡市としても、皆さんの生命・財産を守るための防災・減災対策に、職員一丸となって取り組むことをお誓い申し上げます。
やまこし復興交流館「おらたる」では、年間3万人のお客様を迎えています。いろいろな方々から、「山古志に来てよかった。」「おらたるを見せてもらってよかった。」というお話をお聞きします。こうしたメモリアル施設は、これからも長岡市が責任をもって支援してまいりますので、ぜひ皆様からもお力添えをいただきたいと思います。
冒頭、山古志住民会議を代表して、田中仁さんから「力強く歩んでいく。」というお言葉をいただきました。本当にうれしく思います。
平穏で、充実した山の暮らしが再建されました。それをしっかり守るため、私は新しい技術、イノベーションの力で、皆さんの思いを実現していきたいと思います。ぜひ皆さんのご協力を賜りたいと思います。
来月には、古志高原スキー場のセンターハウスのレストランがプレオープンいたします。長岡市の新しい宝、新しい味わいを多くの方々に楽しんでいただきたいと思います。
「つなごう 山古志の心」。
希望をもって、新しい時代に向かって進んでまいりましょう。