皆様、おはようございます。今日も朝から暑い日となりましたが、早朝からこのアオーレ長岡アリーナにご参集いただき心から感謝申し上げます。
戦後74回目の8月1日を迎えました。長岡空襲により亡くなられた1,488人の方々、並びに日中戦争及び太平洋戦争の戦地で亡くなられた8,996人の方々の御霊に、謹んで哀悼の意を捧げます。
8月1日を「長岡市恒久平和の日」とする条例を制定した平成27年にこの式典を開催し、今年で5回目となります。
本日は、ご遺族をはじめ、小・中学生、地域の代表の皆様など、長岡市全域から、毎年1,000人を超える方々にご出席をいただいております。そして、長岡市議会、新潟県教職員組合長岡支部など、多くの団体の皆様のご協力により、長岡市が一体となった式典を今年も開催できることを心から感謝申し上げます。
今ある私たちの平和な生活は、戦争で亡くなられた多くの尊い命と、復興に尽力した先人達の努力のうえに成り立っていることを決して忘れてはいけません。
空襲体験者は高齢化し、体験談を直接聞く機会は年々少なくなっています。このような状況の中で、体験を風化させることなく、体験者の言葉や想いを次の世代へと語り継いでいくことは、県内唯一の大規模戦災都市である長岡市の責務であると考えています。
真珠湾攻撃から77年がたった昨年12月、長岡市は、姉妹都市であるホノルル市で開催された追悼記念式典に招待されました。主催者であるアメリカ海軍から日本で招待されたのは長岡市のみであり、これは、ホノルル市との平和交流を続けてきたことが高く評価された結果だと考えております。この式典には長岡市の大学生や高校生も出席し、ホノルル市の学生との交流も行い、平和への理解を深めました。
また、ホノルル市長の招待により、今年6月に出席した全米市長会議では、アメリカ各地から参加した市長など約1,000人を前に、これまでのホノルル市との平和交流を紹介させていただくとともに、真珠湾において慰霊と平和を祈る長岡花火を打ち上げ、恒久平和の願いを世界に向けて発信してまいりました。
本日の式典には、姉妹都市のアメリカ・フォートワース市の高校生からもご出席いただいております。国際交流を通じて、未来志向でお互いに理解を深めることが、世界平和への着実な歩みになると確信しています。この8月1日を、改めて、平和について考える日としていただきたいと思います。