最終更新日 2022年3月13日
会議名 | 第4回 栃尾地域委員会分科会 |
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開催日時 | 令和4年2月17日(木曜日) 午後1時30分~午後3時15分 |
開催場所 | 栃尾支所 4階 研修室 |
出席者名 | 【委員】 星野委員長 西川副委員長 白倉委員 佐々木委員 平林委員 北郷委員 吉田委員 大﨑委員 柴田委員 田邉委員 【事務局】 武士俣栃尾支所長 地域振興課(高野課長、桐生係長、武樋主査) 商工観光課(荒木課長、山内係長、諸橋主査) |
欠席者名 | 加藤委員 小熊委員 笠井委員 |
議題 | 【議事】 ・繊維産業について (1)分科会での検討について (2)織物産業について (3)栃尾地域における繊維産業の現状と課題 (4)動画視聴~織物製品ができるまで~ (5)次回分科会へ向けたアイデア出しについて |
審議結果の概要 | 【議事】 資料に基づき説明し、質疑応答を行った。 |
会議資料 | 次第(PDF 45KB) 資料1 :繊維産業活性化に関する分科会での検討について(PDF 146KB) 資料2:栃尾と全国の現状(PDF 1,537KB) 資料3:栃尾の繊維産業の課題(PDF 108KB) 資料4:アイデアシート(PDF 88KB) 参考:栃尾タイムスR4.1.1(PDF 418KB) |
審議の内容
1. 開会 | |
2. あいさつ | |
委員長 | 【委員長あいさつ】(省略) |
支所長 | 【支所長あいさつ】 今年度の第1回地域委員会分科会で検討していただきたいテーマとして、公共施設の適正管理と繊維産業についてお願いしました。 一つ目の公共施設については道院高原やふるさと交流広場の活用のアイデアをいただいたことで集客力も上がり良い成果が出ています。引き続き来年度も新たな取り組みを検討しているところです。ありがとうございました。 繊維産業についてスタートが遅くなりましたが今回からお願いしたいと思っています。第1回分科会の時にお話しましたが、栃尾の織物は非常に技術力や魅力もあります。なんとかもう一度活性化できないかという思いがあります。 この後、担当が説明しますが、今でも繊維産業は栃尾にとって大切な基幹産業です。歴史のある栃尾の織物を地域の宝としてまちづくりに生かせないか、また産業としての活性化を図れないかということで、皆様から様々なアイデアをいただきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 分科会の進め方は道院高原でお願いした時と同様に地域住民の目線、各団体からの目線、ユーザとしての目線で、繊維産業に何が求められるのか等、今の時代の流れに沿った中で忌憚のないご意見をいただきながら、行政としてできること、あとは地域としてできること、繊維産業とタッグを組んでできること、その辺のことを考えながらやっていきたいと思っております。 お恥ずかしいことですが我々職員も栃尾の織物についてわからないところがありますので、職員が各企業を訪問しお話を伺わせてもらい、資料を作りました。今日は、生地見本等もご用意しましたので、栃尾でどのような生地を織っているのかもご覧いただきながらイメージを膨らませていっていただいて、さまざまなアイデアをいただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 |
3. 議題 | |
・繊維産業について | |
委員長 | 議題の(1)分科会での検討についてから(5)次回分科会までのアイデア出しについて、順番に説明をお願いします。 なお、質疑応答は(5)の後にします。 |
地域振興課 係長 | (1)分科会での検討について【資料1に基づき説明】 |
商工観光課 係長 | (2)織物産業について【資料2に基づき説明】 |
商工観光課 主査 | (3)栃尾地域における繊維産業の現状と課題【資料3に基づき説明】 |
(4)動画視聴 織物やニットができる製造工程等について、以下の3本の紹介ビデオを視聴した。 ・糸から織物製品ができるまで<西染工㈱・愛知県今治市> ・おうちでハタオリマチ工場見学<宮下織物㈱・山梨県富士吉田市> ・「五泉ニット工場見学」<五泉高校制作> |
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商工観光課 係長 | (5)次回分科会へ向けたアイデア出しについて【資料4に基づき説明】 |
アイデアをいただくにあたり、アイデアシートを作成しました。区分では「繊維産業の活性化」と「まちづくりへの活用」にして、それぞれ検討内容を幾つか記載しました。そのほか、自由意見欄を一番下に設けましたので、何でも結構ですので自由なご意見をご記入ください。 このシートをすべて埋めるというよりは、思いつくものを自由にご記入いただきたいと思っています。 シートは3月30日までに栃尾支所商工観光課にご提出をお願いします。 |
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委員長 | 織物について色々とお聞きしましたが、もう少し聞いてみたいことなどありますでしょうか。 ○○委員、何か質問はありますでしょうか。 |
委員 | 以前から言われているのは、栃尾の織物でできた製品を販売している所もないし、栃尾の織物がどういった製品になっているのかわからない人も多いです。最近、ある大手通信販売のシャツのカタログで、これまでどこの生地なのか表示されていませんでしたが、去年秋頃に初めて栃尾、見附の生地と表示されました。また、2、3年前ですが、長岡の大手販売会社では栃尾の生地を越後の生地という表示で販売していました。 「おりなす」に生地の展示コーナーはありますが、会社名が表示されているだけで、それ以外の説明はありません。本来、もう少し栃尾の人が栃尾の織物や生地というものを知ってもらうような機会や場所があってもいいのではないかと思います。 数年前に五泉のニット会社に見学に行ったことがあり、そこでは自社で企画から縫製、そして販売までしていました。このように地元の製品を身近に感じ、見たり買ったりできる環境ができればいいと思っています。 今日の配布資料の中に、昨年12月に開催された織物の講演会の記事があります。長岡造形大学の先生などが栃尾の織物について研究されており、非常にいいことだと思います。ただ残念なことは、講演会の時もお話がありましたが、栃尾の織物の歴史をまとめたものが少ないし、物として収集や展示もされていない。栃尾の織物の長い歴史を知り、いかに関心を持ってもらえるか、今一度考えるところから出発してはどうかと思います。 |
委員長 | ありがとうございました。今の○○委員のご意見のとおり皆が知るということもいいアイデアですね。 ○○委員は、いかがでしょうか。昔は、学校の授業などで学んでいたでしょうか。 |
委員 | 子ども達には大事な栃尾の産業を知ってもらいたいし、そういった機会があればいいと思います。私も、かつて地元の織物工場を見学させてもらい資料を作り、子供たちに織物の授業をしたことがあります。 また、少し前にNHKの「美の壺」という番組で栃尾の「かざぜん」さんの栃尾紬を取り上げていました。栃尾にはこういう歴史的なものを扱っている所もあるのだと改めて思いました。 このテーマをいただいた時は、とても難しいと思いましたが、自分なりに考えたものを書いてみたいと思います。 |
委員長 | ありがとうございました。 ○○委員は、市外からお越しになられましたが、織物について知る機会がありましたでしょうか。 |
委員 | 栃尾に来た時に、栃尾の産業は何か調べたら繊維産業と出てきましたので、一度見てみたいと思い、どこに行けば見れるのかと思い探したことがありました。気軽に一般では見ることができないということが、とてももったいないと思いました。 五泉のニット祭りに行ったことがあり、作っている場所が見れたり買えたり、地場産業が身近なところにあるんだなというのがすごく感じられました。栃尾はそういう感じではないので、すごくもったいないと思いました。 とちパルさんでも端切れを扱っていますが、袋に入ってバサッと置かれているので、どういう生地があるのかなと見ることができなかったりとかして、もっと上手く見せていけたら地域の人にも繊維産業のことを感じてもらえるのではないかと思いました。 質問ですが、資料3で「産地内では何でも織れる(編める)」とありますが、洋服向けとか和服向けとか、どういった生地が栃尾の主力なのでしょうか。また、栃尾の織物がどういう先で使われているのでしょうか。映像で拝見した山梨の会社の場合は特殊な生地が織れるので、舞台衣装やウエディングとして使われていて、そして小売でも簡単に1メートル単位から買うことができると紹介されていました。卸先がどういうものとして製品にされているのか、もし分かれば教えてください。 |
商工観光課 係長 | 洋服か和服かであれば洋服です。婦人服が強い、紳士物が強い、薄い、厚い生地が得意といった特色はありますが洋服がほとんどです。 また、量り売りみたいなのはなかなか難しいと思います。小ロットの注文にも対応できることも強みですが、商売に繋げていくにはある程度の量がまとまらないと元がとれないというところもあるので、映像にあったような1メートル単位での販売は難しいと思います。 |
委員 | はい。ありがとうございました。 |
委員長 | ○○委員、皆さんに何かアドバイス的なものがあればお願いします。 |
委員 | 織物組合から出てきていますので、当事者としての発言になりますが、企業としては赤字は出せません。そのためアイデアをたくさんいただいて、こんな商品を販売したらいいのではないか、小売したらいいのではないかというご意見はあると思うし、ありがたいですが、なかなかできないのが現状だと思っています。特に織物会社は大量に生産してやっと経営コストに抑えることができたりもします。 五泉はニットなのでセーターや小物といった商品まで落とし込むことができますが、織物会社はそういうことが不得意なところがたくさんあります。 個人的な意見ですが、栃尾は繊維産業で盛り上がったまちであり、繊維まつりといわれる祭りがありました。繊維業界の皆さんで祭りを一つやれるような地域でした。皆さんがおっしゃったように繊維をどこかで見ようと思ってもなかなか見れないというのが現実です。今の若い人達は繊維産業って何だろうってきっと思っている人たちがたくさんいると思います。私個人としても、栃尾で繊維産業ってこういうものなんだよっていうような資料館って言ったらちょっとおこがましいですが、そういうのがあったらいいかなと思います。 |
委員長 | いいアドバイスやご意見ありがとうございました。 では、昔、繊維関連会社に関わっておられた○○委員はいかがでしょうか。 |
委員 | 私は今日の説明を聞いて、新入社員教育をもう一回受けたような気がしました。昭和42年に栃尾に来て、整理染色業として○○○○という会社にいました。私が勤めていたころは後染めをしていました。いわゆる白い反物を染めて、整理加工して出す。最初の頃はきれいなフラットの整理加工でしたが、その後、少しシワがあった方がいいということで、シワ加工ができあがったりしました。当時、うちの会社は樹脂加工の特許を取り、ドイツ製品を入れて整理加工をはじめました。だからその会社の整理作業は有名になったことがあります。その時に思ったのは、織物としてうちの会社にくるわけですが、どうして自社で織物が作れないのか仕事しながら思っていました。これだけ、栃尾が繊維産業として大きくなってきたら栃尾で一つの会社にして、栃尾を発展させればいいんじゃないかというのが、私の発想でした。 支所長は業界の業績回復の提案ではなくてアイデアを出してほしいということですので、これから一生懸命アイデアを出そうかなと思ってます。 もう1点はSDGsについてです。栃尾のてまりは栃尾の残糸を使って織って色を出しています。小学生大会とか中学生以上の一般の大会等を予算化して行い、てまり大賞など作ってみる。それは残糸を使いSDGsにも取り組むというように、まちづくりの一環にできるのではないかと提案しようと思っています。 前に、なぜ繊維産業を検討するのかと支所長にお聞きしましたが、○○委員が言われたように栃尾のほとんどの人は繊維や栃尾の織物を知らない。繊維産業に関わってきた者として何かアイデアを出して栃尾の魅力の再発信というか、少しでも提案できたらいいかなと思っています。 |
委員長 | ありがとうございました。 ○○委員、いかがでしょうか。葬儀の際に、栃尾の製品が使われていると聞いたことがありますが。 |
委員 | やっぱり栃尾と織物の関係性をわかってもらうのが一番じゃないかと思いました。 委員長からお話しがあったように、葬儀業界は幕をたくさん使います。例えば葬儀をする場合、幕で全面を覆うのが一般的ですし、自宅で葬儀をする場合は、幕を張り巡らします。その幕は福井の会社から仕入れています。たぶん葬儀業界のほとんどがそうだと思います。たぶん売り込みが上手だったからだと思うんですよ。意外と布を使っている業者さんって多くて、お寺だってそうですよね。そういうのもこの機会に皆さんから意見を出してもらって掘り起こすのもいいと思います。 |
委員長 | ありがとうございました。○○委員はいかがでしょうか。 |
委員 | ○○委員が言われたように栃尾まつりは、かつて繊維まつりでした。お祭りでは反物もたくさん販売していたり、ファッションショーもやっていました。 このテーマとしては企業をどうするとかではなくて、織物のまち栃尾というイメージをつけていくっていう方向になるっていうことですかね。なるべく皆さんが栃尾の織物にふれる機会が多くなるイベントとか、イベント以外でも栃尾の織物の残り物でもなんでもいいですけれども栃尾紬でも使わなくなったようなものとかも利用して飾り付けしたりとか、身近に繊維を感じることができるようなものがあればいいのかなとは思います。あとは企業それぞれの問題なので、それはちょっと立ち入ってはいけないと思いました。 |
委員長 | ありがとうございました。 コロナ禍で開催されていませんが、とちお自慢市というイベントで、栃尾の生地がお安く買い求めることができました。そういうのも復活してほしいものです。 ○○委員、いかがでしょうか。 |
委員 | そもそも課題自体の狙いをもう一度説明してもらえますでしょうか。ぼやっとしてるんですよね。一人ひとりの受け取り方が違うようなので。何を目的として、どういうことを考えればいいのか、もう少しきちんと説明していただきたい。 |
委員長 | 支所長、お願いします。 |
支所長 | 本当は業績回復を考えたいのですが、個々の企業にあれをしてほしい、これをしてほしいというのは実際問題なかなか難しい話です。市では、展示会への補助金を出したり、スタッフを派遣してサポートをしています。ですので、この地域委員会では歴史ある栃尾の織物のイメージアップを図るような夢のある話につなげたいと考えています。はじめは、織物のまちとしての誇りをもう一回みんなで持つことで生産量が上がり、業績アップをというふうに考えましたが、現実問題としてなかなか難しいものです。 そこで、今、議論いただいように、織物に触れる場を作ろうとか、教育の場でやろうとか、そういったアイデアを出していただきたいと思っています。行政ができることであれば行政が予算化してやっていくし、そうでないものは民間のパワーで、それこそコミセンの方たちと協力しながらやれることはあるかなど、織物のまちのイメージアップを図る内容を考えていただければというふうに思います。 |
委員長 | はい、ありがとうございました。 ○○委員いかがでしょうか。イメージがわきましたでしょうか。 |
委員 | はい、考えてみます。 |
委員 | ひとつよろしいでしょうか。 長岡大花火とハワイホノルルとの関係である織物会社さんがアロハシャツを作りました。あれを栃尾市民が全員が着るような形にできないでしょうか。本物は高額なので、デザインはそのままで千円でT シャツとか。さきほど言ったように栃尾の誇りという形で個人的な企業の儲けとか無くしてですね、栃尾ショップという形で「おりなす」とか「トチオーレ」に栃尾の製品が常に見れる、風合いとか触れるっていうような形でしてくれれば、もっともっと栃尾の人が織物に関心を持つし、それが意外と全国にPRできるのではないかと思います。先程の宮下織物の映像にあった織物は、全部栃尾でも織れます。ジャガードも全部できます。織物組合で栃尾織物の紹介映像を作って発信できる時代だと思いますので、そういったことも少し遅れている気はします。 |
委員長 | ありがとうございました。副委員長はいかがでしょうか。 |
副委員長 | 繊維のまちであるなら、それを盛り上げるって意味で、これからどのような形でやっていくかといえば、ちょっとしたアイデアが必要になってきます。商品を販売するとかは、企業として赤字ではできませんが、まず栃尾地域内にPRし地元が喜んでくださるようなものが一番だと思います。 業種は違いますが、建設業でも従業員を抱えていれば、仕事量が少ない時期もあるし、大変なときもあります。仕事が無いことが一番さみしくて、そうすると生活にも影響してきます。繊維産業について、分科会で話が出ましたので、どのような業界であっても、職業を超えて話し合うことは大事だと思います。 |
委員長 | はい、ありがとうございました。昨年、マスクのゴムが足りなかったとき、あるニット会社さんが早く作ってくださって、市外からも買いに来られました。でも○○ニット製とどこにも記載がなく、わからない人も多かったと思います。 うちの保育園の制服も栃尾の会社で糸を染めて生地にして、そして倉敷で製品にされたものです。私も知らなかったのですが、保護者の方からそれをお聞きしたところです。栃尾に住んでいながら繊維産業についてわからない事はたくさんありますが、周りの方にお聞きしたりしてアイデアを考えていきましょう。 それでは資料4を3月30日までに提出をお願いいたします。 |
委員 | ひとつよろしいでしょうか。 数年前まで栃尾織物組合を中心に、国の補助金を使いプロジェクトで何年間か取り組んだことがあったと思いますけど、結果的にあれはどうなったのでしょうか。大々的に色々な所でPRしていましたので、どういった結果になったのか、もう少し見えていい気がします。 |
委員長 | それについては、商工観光課から伝えてもらいます。 |
4. その他 | |
委員長 | その他として、委員又は事務局から何かありますでしょうか。 |
事務局 | 次の地域委員会及び分科会については、栃尾地域交流拠点施設オープン後の5月下旬又は6月上旬に開催したいと思います。 |
5. 閉会 | |
委員長 | 以上で第4回地域委員会分科会を終了します。 |
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