最終更新日 2016年6月14日
会議名 | 第1回 栃尾地域委員会 |
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開催日時 | 平成28年4月26日(火曜日) 午後1時30分~午後2時55分 |
開催場所 | 栃尾支所 4階 研修室 |
出席者名 | 【委員】 委員長 星野 正子 副委員長 西川 明治 委員 星野 貴宏 佐々木信和 松生 貞雄 吉田美紀子 北郷 昌明 桐生久美子 磯部 烈 高橋紀美子 大﨑 勉 大野 源 【長岡市】 地域振興戦略部 上村課長 山田主事 清水栃尾支所長 栃尾支所各所属長 5名 【事務局】 地域振興課 佐藤課長、上村課長補佐 高野振興係長 振興係職員 3名 【傍聴人等】 傍聴人(一般 0名、報道機関 0名) |
欠席者名 | 藤崎 由衣、嶋田 功三 |
議題 | 平成28年度栃尾支所主要事業について |
審議結果の概要 | 平成28年度栃尾支所主要事業について 栃尾支所長から今年度主要事業の概要について説明。個別事業については各所属長が説明し、質疑応答を行った。 |
会議資料 | 資料:平成28年度栃尾支所主要事業(PDF 176KB) |
審議の内容
1. 開会 | |
2. あいさつ | |
支所長 | 【栃尾支所長あいさつ】 |
地域振興担当課長 | 【地域振興戦略部地域振興戦略担当課長あいさつ】 |
3. 議題 | |
平成28年度栃尾支所主要事業について | |
支所長 | 本日は年度の当初のため、今年度の栃尾地域の主要な取り組みについて概要を御説明したい。 栃尾地域は様々な課題や問題点を持っているが、それらの大本となっているのは、言うまでもなく少子高齢化であると思う。昨年度実施された国勢調査については、人口に関する速報値が公表されており、これを見ると栃尾地域は18,764人と、1万9千人を切る大変厳しい数字が示されている。かつて栃尾市時代には3万9千人を超える人口を誇り、5万人を目指していた時期もあったが、現在では半減という状態である。また、同じ調査で年間4、5百人というペースで人口が減少しているという数値も併せて示されている。人口減少のペースが大変速いこと、また転居や転出の多くが若年層中心となっていることから、その結果として子どもの数の減少、また高齢化率の急激な上昇が進んでいるということになる。これが栃尾地域の現実であると改めて認識をさせられた。 しかしながら、このような状況の中でも、地域が明るさや元気を維持できるよう、また安心安全な生活を送ることができるように取り組んでいかなければならないと思っている。 地域委員会の皆さまにはこれまでの6期に及ぶ活動の中でいろいろな御意見をいただいてきた。それらの意見を反映しながら予算の獲得、あるいは事業の実施を図ってきているわけだが、今年度栃尾地域においては待ち望まれていた新しい斎場が完成し、利用開始が予定されている。また、駐車場の不足が指摘されていた観光交流人口増加の拠点であるおりなす及び道の駅については130台規模の駐車場の拡張整備を予定している。中心市街地においても、秋葉公園の大野口駐車場にトイレがないという心配を当初整備の頃からいただいていた。これについても今年度施設整備を行うこととしている。また、市民の関心の中では最も高かったかもしれないが、栃尾郷診療所についても、8月には金町の再開発地区で栃尾郷クリニックとして再スタートを切ることができることとなった。長岡市としても大変な努力をし、現在新しい医師が着任して8月のオープンに向けて準備及び診療の継続をされている。これに合わせ、金町地区には公園の整備も行うことになる。従前の工場跡地も、これによりかなりきれいな状態になるのではないかと思っている。そのほか、昨年度も議論していただいた地域の宝磨き上げ事業関係についても、皆さまから御検討いただいたように、よろいや城山の整備などについて少しずつではあるが予算を付け、進めていく予定である。 本年度は着実に、また目に見えるかたちで整備がある程度進むことになるので、住民の方々にとっても、また行政としても少し良いスタートになったのではないかと思っている。どうか委員の皆さまには、今後とも地域の様々な課題を解決していくために行政と力を合わせていただきたい。 このあと、所管ごとに主要な事業について順番に説明をしていく。新年度になり課長の顔ぶれも変わっているため自己紹介も兼ねて進行するのでよろしくお願いしたい。 |
【地域振興課→市民生活課→商工観光課→農林課→建設課→水道局栃尾営業所の順で、資料に沿って説明】 | |
委員長 | 質問などがあればお願いしたい。 |
委員 | 建設課への質問で、「河川整備事業(金沢ほか)輪吾田川ほか」とあるが、平集落の上の方になる。吉水江と工業用水が流れてきていて、その水が排水されずに栃尾の谷に落ちるわけで、自分の家は1回床上浸水し、あと2回は大丈夫だったが、平集落全体として大変な影響を受けたという現実がある。3回もそういうことが起きているというのに一向に解決されない。主要事業としてやるのなら、本当に被害を受けている場所をまずやらなければならないのではないか。現実が分かってないのではないかという気がしている。この資料を見ても「金沢ほか」と書いてあるので、そこに予算がついたのかどうかも分からない。今年予算が付いた、じゃあ継続していくのかなという考えも持てるので、そこをお聞かせいただきたい。 |
建設課長 | 今委員がおっしゃったのは沢口沢川のことだと思うが、水害以来、当時の平区長が先頭となって吉水江・輪吾田川・沢口沢川総合治水対策事業推進協議会が立ち上がり、会議等を行っている。ここに挙げた河川整備事業は、その中の1つのメニューとして建設課が管理している輪吾田川の下流、即ち栃尾大橋のたもとから東が丘、金沢、巻渕と通っていく路線について整備するという事業。そのほか、吉水江は吉水江として農林サイドで、沢口沢川については栃尾大橋の上流の方に砂防堰堤と、各方面でそれぞれの担当部署によって事業が動いている。その中の建設課が持つ1つのメニューとして、下流にスムーズに水を流すために輪吾田川を整備するところ。これについては、設計が昨年までに完了しており、今年度から工事の着手、着工に移りたい。 |
委員 | 素人から見ていて、水害のときは吉水江と大江の水があふれて排水しきれなくなった。輪吾田川に流れていくところの排水が狭い。国道290号と入塩川に向かう道路の下がくり抜かれていないと、どうしても沢口沢川の方に水が落ちて来る。そして栃尾大橋の橋脚のところまで上がってしまう。 |
委員長 | その件は後で直接担当課へ聞いていただきたい。ほかにいかがか。 |
委員 | 商工観光課の関係だと思うが、市長が観光ルートを考えることを、どういうまわり方になるのか分からないが、何とか達成したいとしきりに言っておられた。それについてはどこかで触れられたかなと思って資料を見ているが、その進み具合について伺いたい。 |
支所長 | 栃尾支所の方でルートを策定するというかたちで動いているものではなく、本庁の観光企画課の方で地域資源を点と点ではなく線で結ぶ、あるいは面として活用できるようにと準備を進めて動いている。今どこまでどうなっているかは承知していないが、そういう話は確かに聞いているので、中身が分かったら皆さま方にお知らせしたい。 |
委員 | 交流人口を拡大するという視点で取り組んで行くという市長の話だったが、例えば川口に入ってこちらに来るようなルートを作るとか、あるいは寺泊を入れるとか、中身はいいとしてもそこのところが見えるといいなと思う。 |
支所長 | 支所の取組の中ではなく、もう少し大きい取組として動いている。 |
地域振興戦略担当課長 | 今のお話は、今年度の長岡市の大きな目玉事業として位置付けられており、観光・交流部の観光企画課というところで動いている。交流人口増加という言葉があったが、実際は交流人口が増加する手前にまず関係人口、つまりどれだけ多くの人に長岡を知ってもらうか、あるいは地域の人に自分たちの持っている資源の魅力を知ってもらえるか、内側と外側に対する情報の発信という風なものが出てくる。それと並行して、それぞれの地域の魅力的な資源をつなぐような観光ルートというのを設定しなければいけない。観光ルートを設定して単にバスを走らせるだけならば簡単にできるが、それぞれの地域でもてなしの気運が高まるとか宝の磨き上げがなされているとか、それらがセットで行われないとせっかくバスで県外から来ても何かつまらないねということになってしまうため、今観光企画課の方でプロの意見なども聞きながら、また私ども地域振興戦略部でやっている地域の宝の磨き上げなどの様子を見ながら効果的なルートを設定しているようだ。当然、ルートの設定の過程についてはこれから様々な面で皆さまにお知らせする機会が出てくると思うので、もうしばらくお待ちいただきたい。 |
委員 | 資料には全く書かれていないことだが、私は子どもに野球を教えており、今年は栃尾高校にどれくらいの人数が入るのか、この春の大会には他校との合同で出ようということだが、夏の大会には栃尾高校野球部が単独で出られるのではないかという話をしていた中で、実は栃尾高校の存続があやしくなっているという話を地域の住民から聞いている。3クラス120人の募集に対して90パーセントくらいしか入ってこないということで、栃尾高校と見附高校が無くなる候補になっているという話があるんだと聞いた。そのことについて栃尾地域あるいは栃尾支所はどんな対応をしているのか、どういう動きをしたらいいのかということが我々の間でも関心のあるところで、教育委員会なのか地域振興課なのか分からないが、もし差し支えなければ対応の仕方などが分かればお聞かせいただきたい。 |
支所長 | 確かに県の方で候補となる高校名が新聞に出て、皆さま方の心配の種になっていることは事実だと思う。ただ、少し先の話ということでの新聞報道で、直接的に今の生徒が影響を受けるということではなく、これからある程度先の、今の小さい子どもたちが影響を受けるというような状況だということで、すぐに動くかたちではまだ動いていない。ただ、県議など色々な方からこういう風に動いていくのが良いのではないかというような意見等をいただき始めている。そのため、これから色々な意見の中で動きを作っていかなければならないのではないか、あるいは住民の皆さま方の声を上げていっていただかなければならないのではないかとは思うが、今差しあたってこういう動きをお願いするようになりますという件ではないので、もうしばらく私どもにも猶予をいただきたい。 |
委員 | 農林課の件だが、説明の中で組織の法人化というような言葉があったようだが、これは農業の組織化ということだと思う。以前からそういうものがあったらいいなと思っていたが、その法人化はどのように今進んでいるのか、あるいは具体的にどの地域でやっているかというようなことを教えていただきたい。 |
農林課長 | それについては持ち帰り、今どのように法人化が進んでいるのか改めて調べ、報告させていただくが、いかがか。 |
委員 | それでいいです。 |
農林課長 | 組織の法人化ということでよいか。あるのであればどの団体でどういう風に進んでいるかということでよろしいか。 |
委員 | どの地域で、ということもお願いしたい。 それから、建設課の金町公園について、今住宅が1軒建てられているが、あれは医師の住宅なのか。 |
建設課長 | 今建築工事が進んでいるのは、一番最初に建て始めたのが調剤薬局で、木造の小さい建物。その次に建て始めたのが、栃尾郷クリニックの建物。そして最後に動き始めている、比較的上流の方にある大きいものがサービス付き高齢者住宅、いわゆる「サ高住」と言われる施設。そちらは3階建てで、50床くらいだったと思うが、建築工事が進んでいる。 |
委員 | 見附市のイングリッシュガーデンにあるような素敵なトイレができるとよいなと思う。ありがとうございました。 |
委員 | 地域振興課に聞くが、新規で地域おこし協力隊事業が始まるということだが、都会の方などを地元のイベントに呼んで盛り上げるという事業なのか。差し支えなければ、地域おこし協力隊事業に関わっている3団体を教えていただきたい。 |
地域振興課長 | この事業は、国の財政支援を受けて市が地域おこし協力隊という隊員を委嘱し、1年から3年の間、農林業や住民の生活支援などの地域協力活動に従事してもらい、その間に自分の職業を見つけて、できれば定住していただきたい、といった事業。イベントのためだけに短期的に来るというものではなく、移住をねらいにして募集をしているもの。おおむね1年以上3年継続して地域に住み、定住してもらいたいということで、色々なところが名乗りをあげているが、栃尾地域では一之貝集落協定、NPO法人UNE、それから地域活性化ネットワークとちおが募集している。 |
委員 | 一之貝とUNEは違うということでよいか。 |
地域振興課長 | その通り。一之貝集落協定という団体とUNE、それから地域活性化ネットワークとちおの3団体になる。 |
委員 | この事業に関わりたいという団体はもうその3団体で締切りなのか。 |
地域振興課長 | 随時募集をしているが、十日町市などで成果が得られており人気の事業であるため、来て欲しいとPRしてはいるが、それに比べて応募者は少なく、いろいろと全国で競争をしてきていただくということ。 |
地域振興戦略担当課長 | 若干補足説明をさせていただく。地域おこし協力隊は現在全国で2,650名くらい活躍している。その中で長岡市では今年の4月1日から、第1次募集が5月20日締め切りということで10人を募集している。その10人のうち3人が今御説明した3団体に一人ずつというかたちになっている。ほかには小国や山古志、川口、与板、そういったところで合わせて10人を募集している。今年は予算があと10人分あるので、今後第2次、第3次といったかたちで募集をしていくことは可能になっている。ただ、この地域おこし協力隊はできるだけそこに定住して欲しいということろにねらいがあり、そこに定住するということは骨を埋めるということなので、地域おこし協力隊として応募してくる人と受け入れる地域が協力してやっていこうという相思相愛の状態にならないとなかなか難しい面がある。他市で失敗した事例を見ると、受け入れる地域の方でこういうことをして欲しいとか、こういうことで協力して欲しいという明確な意思やビジョン、理念が無く、来たはいいけれども自分は何をしたらいいの、ということになり、何も活躍しないまま時間が経ってしまって1年で帰りたいという人が出てしまう。そういう失敗例がある。そのため、受け入れる地域、あるいは活動していく団体の方でも、かなりしっかりとした考え方を持って、こういうことで協力していこうというものを組み立てる必要がある。今募集している10団体というのは、支所と相談してそういった組み立て自体もきちんとしていただけたというところが先行して10人募集しているところだが、まだ枠があり、長岡市では今年度に限らず取り組んでいくつもりのため、栃尾においてもほかに活用してみたいという地域や団体がいれば是非情報をいただきたい。お話をじっくりしたうえで、募集をかけるかどうかを判断したい。 |
委員 | この事業は、受入れ団体に予算が下りるというものか。 |
地域振興戦略担当課長 | 地域おこし協力隊として来る方の人件費を市と国の方で出す、という事業。それから、家を用意するときにかかる経費や、活動にかかる経費なども市と国の方で支援をするかたちになる。ただ、基本的には3年間という期限があるので、その間で御飯を食べていくための何らかの技術を身につけていただくということが前提になるということ。最近の傾向だと、応募者が注目を寄せるのは伝統工芸を学ぶとか、例えば今回募集している中では特徴的な与板の打ち刃物の修行をしてもらって後継してもらうとか、また、栃尾でもUNEや一之貝集落協定は農業をてこにして商品開発をするとか販路開拓をするというように明確なビジョンを作っていただいているところもあるが、そういったところは人気があるようだ。ちなみに、去年は全国で1,400人くらい募集をかけて8割近い1,100人くらいの応募があり、実際に募集した団体に入ったそうだ。ただ、今は熊本で不幸なことに地震が起きてそちらに目が向いているというような状況もあるため、応募しようかなと思っている人のところに情報が届いているかどうかというのが怪しいところもある。5月20日を締切り予定としているが、それっきりで終わりとは思っていないので、また是非募集をしたいというところがあればお聞かせいただきたい。 |
委員 | わかりました。 |
地域振興戦略担当課長 | 1点補足すると、地域おこし協力隊は今まで何年かやっているが、地元への定住率が6割くらいだそうだ。定住した隊員のうち4割は女性で、女性は地域にも受け入れられやすいし生活力もあるため、女性の方が定着率は高くなるという傾向があるそうだ。 |
4. その他 | |
委員長 | 事務局から連絡などがあればどうぞ。 |
地域振興課長 | 次回の委員会については、分科会の進行状況等を踏まえて正副委員長と日程調整のうえ、開催の御案内をしたい。 |
委員 | それについてだが、話し合ったり論議したりする時間が何もない。せっかくみんな集まっているのだから、もう少しその時間を工夫して取ってもらいたい。紙に書いて出しなさいと言われて出したものを係がまとめ、それについて論議するかと思えば何もしないで一方的に係がまとめる。私はそんなつもりで書いたのではないと言いたかったけれども言えなかった。そういうことがあるので、係任せにしないでみんなで論議しなければいけない。コミュニティ検討委員会のときもそうだった。まとめたものが出てきてもそれについて論議する時間がなかった。是非論議する時間を取ってもらいたい。 |
委員長 | では28年度もみんなで一生懸命論議していけるようよろしくお願いしたい。 |
5. 閉会 |
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