先進技術と人で支える
地域の安心、これからも

越大震災からの創造的復興と、持続可能な中山間地域づくりを進めてきた公益財団法人「山の暮らし再生機構(LIMO(リモ))」。財源の震災復興基金事業が終了し、一定の役割を果たしたため、3月末に解散しました。
 LIMOが残した人材や支援の仕組みは、過疎化・高齢化が進む地域の活性化に活かされます。市も、LIMOの活動を引き継ぎながら、ICT(情報通信技術)や交流の場、人材の配置などを通じて、地域の安心を支えます。
【問】地域振興戦略部TEL39・2515

中山間地域の高齢者
スマホで見守り
 スマートフォンとスマートウォッチ(腕時計型端末)を活用し、中山間地域に住む高齢者の健康管理や見守りを支援します。
 民間企業の先進技術で市民生活の向上を目指す取り組み「NaGaOKa(ナガオカ)オープンイノベーション」の一環です。スマホのアプリを使い、スマートウォッチで歩数や消費カロリーなどの活動量を計測。保健師や遠方の親族で共有し、安否確認に活かします。
 1月28日から3月7日まで、小国地域の高齢者を対象に実証実験を実施(写真)。参加者からは「スマホを使うのは初めて。操作にも慣れて普段から自分の健康を意識できます」。保健師からは「見守る相手の健康状態を、インターネットで手軽に把握できてありがたいです」といった声が上がりました。
小国地域の高齢者を対象に実証実験を実施画像

全地域に、
集落支援員を配置
住民の話を聞く和島地域の集落支援員・若山里美さん(左)画像
住民の話を聞く和島地域の集落支援員・若山里美さん(左)
 地域の実情に精通し、住民に寄り沿って集落の維持に取り組む市の職員、集落支援員。現在、小国や栃尾地域などで9人が活動しています。
 今後、全支所地域に拡充。見守り活動などを通じて住民同士の「共助」を支えます。
「よったかり場」の
立ち上げを支援
栃尾地域・下来伝集落にできたよったかり場のお披露目会画像
栃尾地域・下来伝集落にできたよったかり場のお披露目会
 高齢者などが気軽に立ち寄って、お茶飲み話ができる交流の場「よったかり場」の立ち上げや運営を支援します。
 これまで集会所や空き家を再利用して11カ所を整備。地域住民の拠り所として、住民主体で運営されています。



川口地域・木沢集落画像
川口地域・木沢集落

復興を支え14年
絆は、地域に根付いた

 LIMOは、中越大震災の発生から2年半後、住民と市をつなぐ中間支援組織として平成19年に設立されました。 活動の中心となったのは、外部から地域に入った「地域復興支援員」。基金を使った人的支援として全国でも注目され、住民主体の復興を後押ししました。
 復興が進むにつれ、LIMOの役割は地域の支援者から担い手に変化。中山間地域の暮らしを守るため、地域資源を活かした魅力発信や起業する人材の育成に取り組んできました。
 これまで活躍した支援員は計63人。中山間地域が地方分散の受け皿として期待される今、培われた人の絆は地域に根付き、生き続けます。

復興支援17年の記録画像 LIMOの
全記録


 震災復興の歩みをまとめました。県内の書店で販売中です。
【¥】1,650円

佐々木ゆみ子さん画像 新たな一歩、
踏み出す


川口地域
元地域復興支援員

佐々木ゆみ子さん
 1月に川口地域の食文化を紹介する「えちご川口ごっつぉ手帖(てちょう)」を作成したら、地元や市外の人から大きな反響がありました。“よそ者”の視点で郷土料理の多様さに気付けたからこそ作れたものです。
 川口に残って中山間地振興の新たな一歩を踏み出しました。住民との絆を守りながら、地域の「当たり前」の中にある魅力を発信し続けます。



トピックス@
栃 尾
デマンドタクシーを本格運行 【⇒予算P5】
 栃尾地域で、中心部と山間部を結ぶデマンドタクシーの本格運行を開始しました。買い物や通院での高齢者の交通手段を確保します。
 令和元年10月から今年3月まで行った実証実験で、住民から好評だったため運行を決定。3月末に路線バスが廃止された、栃尾車庫前と荷頃地区を結ぶ区間も走ります。
【問】都市政策課交通政策室TEL39・2267
デマンドタクシー「景虎号」に乗り込む利用者画像
▲デマンドタクシー「景虎号」に乗り込む利用者

トピックスA
越 路
来迎寺駅周辺に多目的駐車場
 越路地域の来迎寺駅北側に、イベントや観光に利用できる多目的駐車場を整備しました。
 市外の人が、もみじ園などの観光施設や、長岡駅周辺に向かうパークアンドライドに活用できます。通勤時の住民の利便性向上や、駅周辺で開催するイベントへの来訪者増加によるにぎわいの創出を図ります。
【問】都市施設整備課TEL39・2230

16台分の駐車場画像
▲16台分の駐車場
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▲詳しくはこちら

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