がれきが残る大手通り。空襲の爪痕が残る中にも、新しく建てたと思われる家があるなど、復興に向けた歩みが見られます(昭和20年11月頃。長岡戦災資料館所蔵。下写真はカラー化後)
AIで写真をカラー化
戦前から空襲、復興へ
記憶を未来へ伝える
市は東京大学大学院教授・渡邉英徳さん、新潟日報社と共同で、AI(人工知能)の画像認識を活用して戦前戦後の白黒写真7枚をカラー化しました。
最新技術を取り入れるとともに、空襲体験者への聞き取りを実施。体験者の心象風景を具現化することで、戦前から空襲、そして復興に至る記憶と想いを次世代に継承します。
【問】イノベーション推進課TEL39・2364
日中戦争に出征する父・健治さんを激励する清水さんの親族
(昭和12年。清水誠一さん提供)
父・忠治さんのお見舞いで村松陸軍病院を訪れた金子さん一家
(昭和13年。金子登美さん提供)
体験者は過去を思い出し、若い世代には現実が伝わる
この写真は、ボランティアをする時に「家族の代表として話そう」という想いで、名札の裏に入れています。そんな写真に色が付き、まるで家族に再会できた気持ちです。今まで忘れていた洋服の色や感触など、当時の記憶もよみがえりました。
私たちが見た現実は、白黒ではありません。カラー写真は、戦争を体験していない人たちにも当時のことがより現実に近いものとして伝わるはず。改めて平和を考えるきっかけになってほしいです。
長岡戦災資料館
運営ボランティア
金子登美
さん
空襲の被害を受けた表町2丁目。右奥には焼け残った赤れんが造りの長岡六十九銀行(現・第四北越銀行)が建っています(昭和20年。長岡戦災資料館所蔵)
復興を遂げた長岡駅前と大手通り。駅前広場の中央には平和像(現在は平和の森公園に移転)が置かれています(昭和30年。広報課所蔵)
現在の神田小学校付近で開催した県産業博覧会(長岡博)。戦災からの復興と地域の産業振興をアピールしました(昭和25年7・8月頃。文書資料室所蔵)
柿町の広西寺に疎開していた駒沢国民学校の児童たち。東京への帰郷を前に、喜びの笑顔がうかがえます(昭和20年10月下旬頃。長岡戦災資料館所蔵)
★写真展「AIと証言による白黒写真のカラー化」
【日】
1月15日(金)〜28日(木)
【場】
アオーレ長岡西棟3階
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