歴史と文化を継承し、人づくり・産業振興の拠点へ

米百俵プレイス(仮称) から始まる
         新たな未来

【問】中心市街地整備室TEL39・2807

懐旧雑誌
▲明治初期の大手通りの様子が描かれている「懐旧雑誌」。左の「知事様御住居」と「学校」が「米百俵プレイス(仮称)」の場所

米百俵プレイス完成イメージ
▲米百俵プレイス(仮称)のうち、「人づくり・学び・交流エリア」が市のエリア。1・2階は物販や飲食などが入る「にぎわい」空間。3・4階はまちなか図書館や子どもの学びの場、中高生の居場所。5階はコワーキングスペースや産業支援機能のフロア

市街地再開発事業で歴史を継承
 市は、大手通坂之上町地区の市街地再開発事業で、新たなまちづくりの拠点となる「米百俵プレイス(仮称)人づくり・学び・交流エリア」の整備を進めています。同地区は「米百俵の精神」から生まれた国漢学校の跡地であり、長岡藩大参事の小林虎三郎が唱えた“人づくりはまちづくり”という教育第一主義を今に伝える歴史的な場所です。

米百俵の精神は人・まちづくりの礎
 明治3年、戊辰戦争に敗れ焦土と化した長岡に見舞いとして届けられたという百俵の米。虎三郎は、この米を国漢学校の開校資金に充てました。
 山本有三の戯曲「米百俵」では、虎三郎が「国がおこるのも、ほろびるのも、町が栄えるのも、衰えるのも、ことごとく人にある」と、長岡藩士たちを説得する場面が象徴的に描かれています。
 この国漢学校の流れをくむ長岡の教育は、日本をはじめ世界のさまざまな分野で先駆的に活躍する人材を輩出。現代へとつながる功績を数多く残しています。


現代版「国漢学校・互尊文庫」に向けて
 「人づくり・学び・交流エリア」には、かつて産業人の修養の場でもあった「互尊文庫」の図書館機能も移転。米百俵の精神と互尊文庫の精神を受け継ぐ、現代版「国漢学校・互尊文庫」として新たな人材育成と産業振興の拠点を整備します。
 時代の変化に対応した新しい学びや情報を得られる機能を導入し、次世代を担う若者や起業家をはじめとする幅広い世代が集い、交流することで、新しいチャレンジの機会に出会える場を目指します。
小林虎三郎
小林虎三郎

息づく歴史


@まちづくりの原点となった地
・明治3年に国漢学校が移転開校
・銀行、商工会議所が立地する産業振興の拠点
・現代アートの先駆けとなった「長岡現代美術館」が立地

A国漢学校の精神
・漢学以外にも洋学、医学など、世界視野の教育で現代に続く人材を輩出し全国や世界で活躍
・士族、町人、農民の身分を問わず、子どもから大人までが学ぶ場
初代互尊文庫
▲修養の場として長岡の産業の発展に寄与した初代互尊文庫。大正7年に東坂之上町に開館

B互尊文庫の精神
・野本恭八郎が産業人の修養の場として「互尊文庫」(市立図書館)を市に寄付
・実業の教育こそ、郷土発展の最善の道であると構想し、経営者が集まる談話室も設置
・産業界のために法律・経営書、教養本を収集
阪之上小学校の英語劇「米百俵」
▲阪之上小学校の英語劇「米百俵」。「米百俵の精神」は現代に脈々と受け継がれています



未来へ継承


@場所の記憶
・国漢学校跡地に現代版「国漢学校・互尊文庫」として整備
・経営相談、起業創業支援など産業振興の拠点へ
・商工会議所の壁面にあったレリーフを設置

A現代の国漢学校
・人材育成と産業振興を進める「長岡版イノベーション」の拠点
・プログラミングやデザイン思考、仕事体験など、学校では学べない新しい学びを提供

B互尊文庫 原点回帰へ
・蔵書は、産業人の育成につながるものから暮らしや学びの分野を中心に
・企業の課題を解決するビジネスライブラリー
・大学と企業の連携を促す交流サロン

令和5年度先行オープン
 再開発事業は、6月から旧大和長岡店などの解体工事が始まりました。市施設は令和5年度に一部が開館。令和7年度に全館オープンします。これまでの検討内容や施設概要の詳細は市ホームページで。
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VRアニメーションで「人づくり・学び・交流エリア」を体験
 施設内部を実際に歩いているような映像を作成しました。
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3階まちなか図書館エリア
▲3階まちなか図書館エリア

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