市街地再開発事業で歴史を継承
市は、大手通坂之上町地区の市街地再開発事業で、新たなまちづくりの拠点となる「米百俵プレイス(仮称)人づくり・学び・交流エリア」の整備を進めています。同地区は「米百俵の精神」から生まれた国漢学校の跡地であり、長岡藩大参事の小林虎三郎が唱えた“人づくりはまちづくり”という教育第一主義を今に伝える歴史的な場所です。
米百俵の精神は人・まちづくりの礎
明治3年、戊辰戦争に敗れ焦土と化した長岡に見舞いとして届けられたという百俵の米。虎三郎は、この米を国漢学校の開校資金に充てました。
山本有三の戯曲「米百俵」では、虎三郎が「国がおこるのも、ほろびるのも、町が栄えるのも、衰えるのも、ことごとく人にある」と、長岡藩士たちを説得する場面が象徴的に描かれています。
この国漢学校の流れをくむ長岡の教育は、日本をはじめ世界のさまざまな分野で先駆的に活躍する人材を輩出。現代へとつながる功績を数多く残しています。
現代版「国漢学校・互尊文庫」に向けて
「人づくり・学び・交流エリア」には、かつて産業人の修養の場でもあった「互尊文庫」の図書館機能も移転。米百俵の精神と互尊文庫の精神を受け継ぐ、現代版「国漢学校・互尊文庫」として新たな人材育成と産業振興の拠点を整備します。
時代の変化に対応した新しい学びや情報を得られる機能を導入し、次世代を担う若者や起業家をはじめとする幅広い世代が集い、交流することで、新しいチャレンジの機会に出会える場を目指します。 |