昭和20年8月1日の長岡空襲を次世代に伝えようと、長岡戦災資料館で「長岡空襲の体験を聞く会」を開催しました。
語り手を務めたのは白石美千雄さん(86歳)と渡辺葉子さん(87歳)。
中島国民学校3年生(8歳)のときに自宅で空襲に遭った白石さんは、「眠りに就くときにけたたましく警報が鳴り、そこから地獄が始まった。父と姉とともに避難した柿川には焼夷弾の油が流れ込み、水面でさえも焼けていた」と当時を回想。
「あまたなる B29の襲い来て 焼き尽したる 郷土長岡」。その時の体験を短歌にして50人の参加者に伝えました。
渡辺さんは「戦争は人間がしてはいけないこと。戦争をしない年月を重ね、それを誇りにできる国になるよう願う」と平和の大切さを訴えました。
長岡市立南中学校2年・田巻凛菜(たまきりな)さんは、「長生橋など知っている建物や地名が話に出てきて、身近な場所で空襲が起こったのだと改めて感じた。戦争を知らない人にも今日の話を伝えたい」と話しました。
また、52点の作品が並ぶ長岡空襲体験画展を6月18日(日)まで開催しています。戦災資料館は今年で開館20周年。節目となる年にぜひ足を運んでみては。
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