昭和20年8月1日の長岡空襲からまもなく77年。空襲で犠牲となった1,488人の尊い命をしのぶ「長岡空襲殉難者追慕の集い」を、長岡戦災資料館で開催しました。
空襲当日、生後4日だった遠藤好子さん(76歳)が、母や兄から聞いた話を語りました。「私は母におぶわれ病院からなんとか逃げ出しました。自宅にいた父と兄姉ら6人は、近くの畑で重なるように亡くなっていたそうです。難を逃れた兄が、そのことを母に伝えた時の気持ちを今でも考えてしまいます。母は一生分の涙を流したと言っていました。ずっと兄が父親代わりでしたが父が付けてくれた“好子”という名前が、私にとって父とつながるたった一つの証です」と伝え、参加した約50人はじっと耳を傾けていました。
南中学校2年の大﨑智恵(ちえ)さんは、「今も世界では戦争が起きています。写真や映像だけでは伝わらない“戦争の本当の怖さ”を聞くことができて、よい経験になりました」と話しました。
戦争を経験した世代が減っていく中、その悲惨さを一人でも多くの人の心に刻んでいかなければなりません。
戦災資料館では8月31日まで、遺影356点と焼失状況を記した住宅地図を展示しています。ぜひこの機会にご覧ください。
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