最終更新日 2023年4月11日
革新的な経営を行っている市内企業のトップにインタビューし、経営の秘訣に迫るインタービュー記事シリーズ「ザ・イノベーションカンパニー」。
事業者の皆様や勤労者の皆様が新たな道を切り開くヒントとして、ぜひご一読ください。
会計事務所からスタートし、分社経営の実践と各社の専門技術・能力・情報を結集させたグループ相乗効果を図り、顧客のニーズに対応できるグループとして成長してきました。今回は、グループ代表取締役の反町秀樹さんに、グループの根幹である創業理念や取組など、インタビューさせていただきました。
今後も成長し続け、100年以上継続するために描く未来像やその取組についてご紹介します。
まずはグループの理念や特徴を教えてください。
グループの原点は、創業者である父反町秀司が開業した税務会計事務所です。当時の税理士は殿様商売が多い中で、父は「経理でみんなを幸せにする」という志を持っていました。自らお客様のもとに出向き、経営者には数字の見方を、奥様には記帳のやり方などを教え、会社を成長させるお手伝いをしようと考えていました。
▲貫かれてきた創業理念
グループの中で現在注目している事業はありますか?
▲FINOLAB:多くのFinTech企業が集まる
会計ソフトの歴史は、消費税改正と関係することが多く、今回会計バンクからローンチしたスマホ会計・スマホインボイスの「FinFin」は、インボイス制度導入により影響を受けるフリーランスや免税事業者約2,100万人の方を対象とした製品です。また、「FinFin」は今までなかった『スマホ会計』という新しい会計ジャンルを創出しました。
FinTech拠点のFINOLABから成果をもって帰ることから、「宇宙戦艦ヤマト」をモチーフに、FINOLAB「ヤマトプロジェクト」と命名し、自分の右腕である幹部にプロジェクトを任せました。この事業は、会計データを多くもつ私たちだからこそ出来るものであり、ここでの成果をグループ全体に還元して分社経営に役立てることで、今後の成長につなげていく予定です。また、この成果をどのように活かしてゆくかについては、社員全員参加で検討し、検討には業務の1割を充てるように指示しています。
グループ再編もあわせて行うことで、会計データをもとにした需要予測をおこない、マッチングや信用保証など世の中のためになる様々な価値ある事業を作ってゆきたいです。
グループ経営や新規事業を行う上で、心がけていることをお聞かせ下さい。
両利き経営と上向き経営の実践です。事業はどうしても陳腐化していくものですが、会計バンクといった新しい取組(知の探索)と既存事業の効率化(知の深化)を行うことで、成長し続けるグループとなるよう両利きの経営を実践しています。あわせて新しい取組には上の幹部をあてて、既存事業はその部下に任せるといった上向き経営も行っています。これにより仕事の経験値を積むことができ、活躍できる人材が育つ流れが出来ています。
今後の抱負をお願いします。
FinTechにより、お金のかたちや流れが変わり、キャッシュレス化等が進む中で、お金に関わる総合情報サービスに取り組んでゆきたいです。会計データを基礎として、信用保証や人材マッチングなど世の中のためになるビジネスを展開して、創業理念を大切にしながら100年以上継続するグループを目指してゆきます。あわせて長岡にいながら日本や世界で活躍できる魅力的な職場を提供し、みんなが大切に思う最高のチームでこの取組を進めてゆきます!!
参考:市の「働き方の未来2023輝く人材企業BOOK(女性活躍等事例集)」でも、ソリマチ株式会社様を紹介しています。
【取組のポイント】
① 貫かれてきた創業理念
グループの根幹となり、その先のミッションに取り組む原動力となっている
② 世の中の変化を捉えた「両利きの経営」の実践
深化…既存事業は組織・事業の改革
探索…新規事業としてFinTech事業(会計バンク)を立上げ
③ 「上向き経営」の実践で、グループ全体のスキルアップを図る
100年以上継続する最高のチームを目指して、既存事業の取組を部下に引き継ぎ、新規事業を上司が取り組むサイクルを実現
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