最終更新日 2022年2月28日
「土砂災害警戒区域」(通称:イエローゾーン)とは、土砂災害防止法に基づき、新潟県が調査、指定した土砂災害(がけ崩れ、土石流、地すべり)が発生するおそれがある区域です。
「土砂災害特別警戒区域」(通称:レッドゾーン)とは、土砂災害警戒区域のうち、建築物に損壊が生じ、住民に著しい危害が生じるおそれがある区域です。
正式名称は「土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律」といい、土砂災害から国民の生命を守るため、土砂災害のおそれのある区域について危険の周知、警戒避難体制の整備、一定の開発行為の制限等のソフト対策(土木工事によらない対策)を推進するものです。
がけ崩れ(急傾斜地の崩壊)
斜面の地表に近い部分が、雨水の浸透や地震等でゆるみ、突然崩れ落ちる現象。崩れ落ちるまでの時間がごく短い。
(発生の前兆現象)
土石流
山腹や川底の土石が長雨や集中豪雨等によって、時速20~40kmの速度で一気に下流へと押し流される現象。
(発生の前兆現象)
地すべり
斜面の一部あるいは全部が、地下水の影響と重力によって、ゆっくりと斜面下方に移動する現象。
(発生の前兆現象)
土砂災害は雨や地震により発生しやすくなります。土砂災害は、洪水などの水害と比べて前ぶれ(前兆現象)が少なく、突然発生することがあり、一度発生すると大きな被害が出るのが特徴です。
気象情報(警報やこれまでの降雨、これからの天候など)の収集や周辺の異常(前兆現象)、避難に関する情報に注意し、周囲の人にも声を掛けて、早めに安全な場所に避難してください。
ただし、夜間や道路が冠水していて避難行動自体が危険な場合は、自宅上階のがけの反対側の部屋へ避難した方が安全な場合があります。
また、事前にお住まいの地域が土砂災害の危険区域か、避難所の場所や避難する際のルート等を土砂災害ハザードマップ等により確認しておくことも有効です。
土砂災害警戒区域(イエローゾーン)に指定されると、土砂災害ハザードマップを作成する等の土砂災害から生命を守るための危険の周知、警戒避難体制の整備を行います。
土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)に指定されると、住宅などの居室を有する建築物を新築や増改築をする際に、土砂災害の衝撃等に対して構造が安全であるか建築確認が必要になります。(都市計画区域外の居室を有する建築物も必要になります。)
また、住宅宅地分譲や社会福祉施設などの要配慮者利用施設を建築する等の開発行為は、新潟県知事の許可制となります。
土砂災害が発生した場合、住民の生命又は身体に著しい危害が生じるおそれがある建築物の所有者に対して、新潟県知事が移転の勧告をすることができます。
土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)内の住宅を移転する場合、既存住宅の除却費用などの一部について補助制度を活用できます。
詳しくはこちら(がけ地近接等危険住宅移転補助金)から
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