最終更新日 2017年4月1日
市内寺島町187-1の旧ジェイティシイエムケイ株式会社敷地内で、施設の廃止に伴い、土地所有者(日本たばこ産業株式会社)が土壌汚染対策法に基づき行った土壌調査等の結果、有害物質であるふっ素、鉛及び砒素が基準を超えて検出されました。平成21年9月3日、同社から報告を受けましたのでお知らせします。
その後、土地所有者において土壌汚染の除去(掘削除去)工事を実施し、平成22年6月14日に工事が完了した旨、平成22年7月8日に報告を受けました。
概要
■土壌汚染が確認された有害物質の種類及び最大濃度
○ふっ素(溶出量) 1.1mg/L(土壌溶出量基準は0.8mg/L)
○鉛(溶出量) 0.22mg/L(土壌溶出量基準は0.01mg/L)
(含有量) 510mg/kg(土壌含有量基準は150 mg/kg)
○砒素(溶出量) 0.015mg/L(土壌溶出量基準は0.01mg/L)
なお、テトラクロロエチレンが簡易調査(土壌ガス調査)で検出されたため、土地所有者が詳細調査を実施しました。
その結果、テトラクロロエチレンによる土壌及び地下水汚染はなかった旨、平成21年10月2日に報告を受けました。
■汚染原因
現在のところ不明です。
市の対応
■平成21年9月3日、土地所有者からの報告を受け、市で工場周辺にある井戸で地下水調査を実施しました。
調査の結果、ふっ素及びテトラクロロエチレンについては全く検出されず、鉛及び砒素については、環境基準値以下でした。
○ 地下水調査結果
(1)長岡市寺島町周辺の地下水(6地点)
(2)調査日 平成21年9月3日
(3)調査結果
ふっ素 検出されず(環境基準は0.8mg/L)
テトラクロロエチレン 検出されず(環境基準は0.01mg/L)
鉛 最大0.002mg/L(環境基準は0.01mg/L)
砒素 最大0.004mg/L(環境基準は0.01mg/L)
■井戸水の利用について、町内会を通じて周辺住民に注意喚起を行いました。
■平成21年10月22日、土壌汚染対策法に基づき、特定有害物質(ふっ素)により汚染されている区域を「指定区域」に指定し、告示しました。
その後、土壌汚染の除去(掘削除去)工事の実施により、浄化措置の完了が確認されたので「指定区域」の指定を解除し、平成22年7月28日告示しました。
参考
ふっ素について | 【健康への影響】 嘔吐、斑状歯(歯のホーロー質を傷める病気)等になるといわれています。 【用途】 アルミ、ガラス製造等に使用 |
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鉛について | 【健康への影響】 飲用した場合、疲労、頭痛、関節痛等の症状を引き起こすといわれています。 【用途】 バッテリー、顔料、プラスチックの添加物等として含まれています。 |
砒素について | 【健康への影響】 慢性の中毒症状として、皮膚炎、末梢神経障害、肝臓障害などが報告されており、発ガン性のある物質といわれています。 【用途】 トランジスタ、皮革品、半導体、ガラス、顔料、木材の防腐剤の製造等に使用 |
テトラクロロエチレンについて | 【健康への影響】 中枢神経系への障害、肝臓・腎臓への障害を及ぼすといわれており、発ガン性の可能性がある物質といわれています。 【用途】 ドライクリーニングの溶剤や金属加工における脱脂剤等に使用 |
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