最終更新日 2023年7月21日
雨水管・汚水管・合流管
下水を送る方式には、合流式と分流式の二つがあります。
合流式とは、汚水と雨水を同じ管で運ぶ方式です。分流式は、汚水と雨水をそれぞれ別々の管で送る方式のもので、汚水は下水処理場に送られ、そこできれいな水に処理されますが、雨水は河川などに直接放流されます。
本市では、長岡地域の川東中心市街地は合流式下水道、その他の地域は分流式下水道で整備しています。
なお、下水道管には、雨水のみを流す雨水管、汚水のみを流す汚水管、雨水と汚水を一緒に流す合流管の三つがあります。
本市における下水道の整備延長は、合流管が165km、汚水管が1,756km、雨水管が281km、合計2,202kmです。(令和4年度末現在)
マンホールポンプ
下水道管は、下水が排出される家庭や工場などから処理場へ向かって自然流下で流れるよう勾配をつけて布設されています。
しかし、平地部で長い距離に下水道管を布設すると、勾配をつけているため下水道管は次第に深くなり、工事費がかさむうえ設置後の維持管理が難しくなります。
このような場所では、マンホールの中にポンプを設置し、下水を地表付近まで汲み上げ、再び浅い位置から自然流下で下水を流します。
また、低い土地から高い土地へ下水を汲み上げる場合や、河川などを横断する場合などでも、マンホールポンプを必要な箇所に設置して下水を処理場まで送っています。
ポンプ場には、台風や大雨などで河川の水位が上がり自然流下での雨水排水ができなかった時に、雨水等をくみ上げて川へ放流し浸水を防ぐ雨水ポンプ場と、多量の汚水が集まる場所で地形的に自然流下させることが困難な場合、汚水を途中でくみ上げて再び自然流下に戻す汚水中継ポンプ場があります。
本市には、雨水ポンプ場が7箇所、汚水中継ポンプ場が8箇所あり、市民生活を守るため、活躍しています。(令和4年度末現在)
下水処理場では、バクテリアなどの微生物が下水の汚れを食べることを利用して、下水をきれいに処理します。きれいに処理された下水は、 河川や海などに放流されて自然の水循環に戻っていきます。
本市には、公共下水道施設の処理場が7箇所、農業集落排水施設の処理場が13箇所あり、24時間休まず汚水処理を行っています。(令和4年度末現在)
エアレーションタンクとは曝気槽(ばっきそう)のことで、タンク内に空気を吹き込んで微生物を増やし、微生物が下水の汚れを食べることによって水がきれいになります。
市内では、地形の関係から大雨の時に下水道管で排水できずに、たびたび浸水してしまうことや、合流式下水道では、大雨の時に汚水も一緒に河川に流れてしまうことがあります。
貯留施設は、これらの問題を軽減するため、雨水を一時的に貯留し、降雨が収まった後に下水道管に戻す施設です。
本市には、貯留施設が、東新町、中島、愛宕、東蔵王、学校町、日赤町、表町、東新町2丁目、琴平の9箇所あります。(令和4年度末現在)
調整池
調整池は、土地利用の変更に伴い、開発前より増えた河川に流出する雨水を一時的に貯める池です。
これは、開発行為などで土の地面をアスファルトやコンクリートで覆うことにより、河川への雨水流出量が増加するため、河川が氾濫するのを防止する必要があるからです。
調整池は、土地区画整備事業や開発行為において整備されますが、本市では、後に寄附を受けた調整池96箇所について管理を行っています。(令和4年度末現在)
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