春は巣守神社、秋は貴渡神社(機神様)の二祭に奉納されます。
初日の宵宮に「獅子舞」や「雑木の舞」など8座、翌日の昼宮には「簸の川上の舞」や「岩戸舞い」など12座演舞され、しかも春と秋では演ずる中に違うものがあり、全部で27座となります。
この神楽は、出雲流の神楽で太夫舞ともいい、現見附市熱田の小丹生神社の神楽が源流とされています。舞は見附市新潟から神官を招き伝授され、古い形態をよく残しています。
明治19年、地元の星野義平次が中心となり、巣守神社に楽人勤続社が創設されました。神社境内には星野義平次翁之碑があり、翁が楽人勤続社の結成に努力した旨が記されています。社中創立後、毎年奉納演舞をしており、また芸態のほか立派な面や衣装についても特色が見られます。
現在、当神楽は「太々御神楽」と呼称されており、春季大祭は4月14日・15日に近い土・日曜日に神楽殿で、また、秋季大祭は9月14日・15日に神社境内で奉納されます。
以前は近郷の村祭りに招かれ、現在では舞の奉仕者のとだえるのを防ぐために、栃堀楽人会は長男をもって組織されています。
太々御神楽のほかに月次祭と称して、毎月1日に神社奥殿で神事の秦楽や稚児舞の奉納を行うなど活発に活動しています。
楽人会は終身会員制であり、小学生から高齢者まで幅広い世代間交流が図られ、後継者育成に努めています。
<長岡市指定文化財>