最終更新日 2024年3月15日
消防庁舎(西千手1丁目地内)の老朽化に伴い、庁舎を移転し、平成22年4月1日から長岡防災シビックコア地区(長岡操車場跡地)で業務を開始しました。
消防庁舎の概要
庁舎棟 | 鉄筋コンクリート造4階建 |
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車庫・倉庫棟 | 鉄骨造平屋一部2階建 |
建築面積 | 2,784.93㎡ |
延床面積 | 7,383.03㎡ |
◆基礎免震構造を採用 新たな機能
庁舎本体は消防本部庁舎として県内初の免震構造を採用しました。
庁舎はもちろん、庁舎内の消防機能の心臓である指令システムをはじめ、救急・救助資機材等を地震等から守ります。
もし、大震災が発生した際でも、皆さんの救急救助活動にあたる、消防車や救急車、消防隊員の安全を確保することができ、迅速に災害救助活動にあたれます。
解説:消防庁舎の免震装置は、床下にある40基のアイソレータと4基のオイルダンパーで構成し、建物と基礎をつないでいます。
アイソレータは、3種類あり、主に金属板とゴムシートを交互に積み重ねた積層ゴム製のもので、直径約70cmの円筒形をしています。水平方向に動くアイソレータとアイソレータの振動を吸収するオイルダンパーを組み合わせ、地震の揺れを効果的に抑えます。
(玄関入り口のエントランスホールから免震装置を見学できます。)
◆高機能消防指令センター
携帯電話(スマートフォン)による119番通報対策
携帯電話(スマートフォン)からの119番通報についても、固定電話と同様に通報者の所在地が自動的にシステムの地図画面に表示されます。
注意 : 表示位置は、携帯電話の機能や通話している場所または、電波状況により、誤差が大きくなる場合もあります。通報の際は、これまでどおり住所や目印となる目標物をお知らせください。
効果的な部隊運用
消防車や救急車の位置をGPS機能により管理することで、災害現場に最も近い車両を出動させることが可能となり、現場到着までの時間が短縮されます。また、車載端末に地図情報など現場活動に必要な情報が配信されます。
◆迅速に出動するための階段
災害指令がかかり、消防(救急)隊員が速やかに出動できるよう、4階から消防車や救急車がある1階車庫まで、階段が一直線に延びています。
◆コージェネレーションシステムを導入
エネルギー効率がよく、石油などに比べ二酸化炭素の発生が少ないガスを使用して発電するとともに、発電により発生する排熱を給湯や冷暖房に利用できる環境にやさしいシステムです。
消防庁舎で発生した排熱等は、隣接する「ながおか市民防災センター」にも供給します。これにより、両棟別々に設備を設けた場合と比較し、省エネと二酸化炭素排出量の削減が見込まれます。
なお、コージェネレーション設備を含むエネルギー供給諸室(自家発電設備、電気設備)等を3階に設置し、万一の水害でも設備をダウンさせず、消防機能を維持することができます。
◆環境に配慮した省エネ施設
雨水を地下貯留槽(貯水容量約40㎥)に貯水し、ろ過した後にトイレの洗浄水として利用します。
また、屋上に天窓を設け、階段室を通じて下階にも自然光を多く取り入れます。さらに照明には人感センサーを設け、不要な点灯を防止します。
長岡防災シビックコア地区はABC3つの街区から構成されますが、この中心となるB街区には、消防庁舎、ながおか市民防災センター、長岡市民防災公園等が整備され、災害時には広域避難地の役割を担うなど、新たな防災拠点として大きな機能を果たすものです。
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