○越路地域の憲章
平成17年4月1日
公告第53号
本市は、長岡市、中之島町、越路町、三島町、山古志村及び小国町の合併協定に基づき、平成15年6月3日に越路町において制定したホタルの里越路町環境憲章を越路地域の憲章として継承することとしたので、公告します。
ホタルの里越路町 環境憲章
1 基本理念
私たちの越路町は、桝形山などの緑濃い山々とその山あいの水辺に舞うホタル、信濃川や渋海川が造り出した広大な田園風景などの水と緑の豊かな町です。先人から受け継いだこの豊かな自然の恵みの中で、越路町はのどかな田園都市として発展してきました。しかしながら、近年では、身の回りの便利さや快適さを追求した私たちの日常生活や経済活動によって、環境の悪化が深刻になっています。
私たちは、快適な環境の下で健康で文化的に生きる権利を持つだけでなく、健全な環境を次世代に引き継ぐ責任があります。よって、私たちは現在のライフスタイルを見直し、環境保全活動を積極的に実践しなければなりません。また、一人ひとりの行動を全町的な取組に広げ、さらに周辺地域や地球全体の環境にも目を向けた幅広い取組に発展させる必要があります。
私たちの環境にやさしいまちづくりは、すでに始まっています。全国的にも高い水準を誇るホタルの保護活動や環境保全型農業などが積極的に展開され、着実に実を結んでいます。それらを息の永い取組とし、さらに充実を図ることによって、環境保全に取り組む人々の流した汗や熱意を次世代に伝えていくことも私たちの務めです。
私たちは、このような考え方のもと、“人と自然にやさしい田園都市・こしじ”を環境面から実現するため、この“ホタルの里越路町 環境憲章”を定めます。
2 基本方針
一 ホタル舞う豊かな自然を再生・保護し、自然と共生する喜びを実感できるまちづくり
二 地域への愛着と節度ある暮らしが支える環境型のまちづくり
三 一人ひとりが町や地球の環境に関心をもち、積極的に学び、行動するまちづくり
四 すべての人々が手をとりあって、環境を守る知恵と行動の輪を広げるまちづくり
3 一人ひとりの行動指針
(1) ホタル舞う豊かな自然を再生・保護し、自然と共生する喜びを実感できるまちづくり
① 森林の下草刈りや植樹、耕作放棄地の有効活用などに務め、身近な自然の手入れを怠らないようにしよう
② 化学薬品や洗剤などの使用を控え、水や土壌を汚さないようにしよう
③ ホタルをはじめとする身近な生き物を大切にしよう
④ 自然とふれあう機会を増やし、ふれあいの質を高めながら自然と共生する喜びを実感しよう
⑤ 町の人々の生活が息づく町なみ景観や自然景観、歴史的文化財などを守っていこう
⑥ 雪に強いまちをつくるとともに、雪と親しみ生かす風土や行事を大切にしよう
(2) 地域への愛着と節度ある暮らしが支える循環型のまちづくり
① ごみを減らし、資源のむだづかいをしないようにしよう
② ごみを分別し、リサイクルを推進しよう
③ エコマーク商品、詰め替え商品などの環境にやさしい商品を利用しよう
④ 空き缶やたばこのポイ捨てをやめ、地域の美化に取り組もう
⑤ 減農薬、減化学肥料による農業に取り組もう
⑥ 生ごみなどの有機物の堆肥化、農業資材のリサイクルに取り組もう
⑦ 電気・水・燃料などの節約、省エネルギー機器・設備の導入によって省エネルギーに取り組もう
⑧ 公共交通機関の利用やエコドライブによって省エネルギーや大気汚染の防止に取り組もう
⑨ 太陽光発電システムなどの導入によって自然エネルギーを活用しよう
(3) 一人ひとりが町や地球の環境に関心をもち、積極的に学び、行動するまちづくり
① 一人ひとりが環境づくりの主役であることを認識しよう
② 家族や知人などと環境に関する問題について話し合い、環境意識を育成しよう
③ 町や地球の環境に関心を持ち、環境情報を積極的に活用しよう
④ 環境に関する勉強会や観察会などに積極的に参加しよう
⑤ 日ごろから環境にやさしい生活を心掛けて行動しよう
(4) すべての人々が手をとりあって環境を守る知恵と行動の輪を広げるまちづくり
① すべての人々と協力し、町民総参加の環境保全活動を進めよう
② 行政や民間団体などが行う環境保全活動に積極的に参加しよう
③ 町の環境に関する会議などに参加し、環境計画づくり、計画の進捗評価などを行おう
④ 広域や地球規模の環境問題にも目を向けよう
⑤ 環境保全活動を常にリードし、活動から生まれたさまざまな発見を田園都市越路町から全国・世界へ向けて発信しよう