中越大震災から20年

記憶を未来へつなぐ

【問】地域振興戦略部☎39・2260
 平成16年10月23日、川口地域を震源にマグニチュード6・8、最大震度7を観測した中越大震災。市内では28人の尊い命が失われ、山々は崩落し、旧山古志村では全村民の約2、200人が避難を余儀なくされました。
 震災後は、全国からの支援や故郷を想う住民の強い気持ちを原動力に、震災の経験を活かした地域づくりに取り組む市民団体が活躍。教訓を全国の被災地に伝えようと活動する団体も生まれました。
 20年の節目を迎える今年、1月1日に能登半島地震が発生し、市内でも最大震度6弱を観測しました。大規模な自然災害が全国で頻発する中、20年間の経験と教訓が未来の命を守る力になるよう、市はこれからも記憶をつないでいきます。
妙見町の土砂崩れ現場。男の子が奇跡的に救出された一方で
2人の尊い命が失われました
自衛隊のヘリコプターによる孤立集落からの救出
脱線した上越新幹線の車両
倒壊した川口地域のスーパーマーケット


インタビューを通して知った
震災の教訓。全国の被災地へ

中越防災安全推進機構
学生研究員(大阪大学4年) 中村 早希(さき)さん
 震災の経験者に取材し、20年間の復興の過程をまとめています。きっかけは、大学で被災地支援をする研究室に入ったこと。知らない土地での活動は不安でしたが、みなさん優しく答えてくれます。
 何度も耳にしたのが「道路の復旧で生活が戻った」という話。取材時はピンときませんでしたが、能登半島地震の支援に行った輪島市で道路の被害を目の当たりにした時、その言葉の重みを感じました。中越の教訓が能登や全国の被災地支援につながるよう、取材を続けたいです。

地域を守った先輩方の強さ
子どもたちに伝えていきたい

小さな山古志楽舎  代表 長島 忠史(ただふみ)さん
 私が23歳の時に起きた中越大震災。山古志の先輩方は、闘牛や錦鯉といった伝統文化や、棚田などの美しい景観を守りました。災害に負けない心の強さや格好良さを、子どもたちやこれから山古志に関わる人に伝えたくて、4年前に同世代の仲間と「小さな山古志楽舎」を立ち上げました。
 10月23日には追悼式典を行います。犠牲者の慰霊と支援に感謝する行事ですが、震災を知らない人が来て地域住民と交流することで「記憶がつながる場」にもなるとうれしいです。



震災20年事業

 震災の経験を伝え、身近な人とつながり、災害に備える。この想いを市内外のみなさんと共有する事業を開催します。
詳しくはこちら

10月23日(水)

■私たちの10.23を忘れない
 ~献花・黙とう~

時間=午後3時~6時30分
場所=アオーレ長岡
内容=献花台の設置、追悼式典、写真パネル展示など
【問】地域振興戦略部

■妙見メモリアルパーク10.23献花所
時間=午前9時~午後6時30分
【問】中越防災安全推進機構☎39・5525
■10.23山古志の集い~20年のありがとう、そして  これからも~ 山古志
時間=午後4時~6時30分
場所=山古志体育館
内容=明日への灯り点灯、追悼式典
【問】小さな山古志楽舎☎080・7747・0498
担当=山古志支所地域振興・市民生活課☎59・2328
■10.23追悼式典 私たちの灯り川口
時間=午後3時~9時
場所=すぱーく川口
内容=献灯台の設置、キャンドル点灯、追悼式典
【問】震災復興おかげ様感謝デー実行委員会(川口きずな館内)☎89・3620

関連イベント

■中越大震災20年フォーラム ―記憶を明日へ。―
 震災から20年 今こそつたえる・つながる・そなえる

日時=10月19日(土)午後1時30分~4時30分
内容=俳優・星野知子さん(写真)らによる記念トークなど
場所=アオーレ長岡
定員=250人【抽選】
申込=10月10日(木)(必着)までにはがきに「フォーラム参加申込」、郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号、 同伴者住所・氏名を記入して〒950-8535新潟市中央区万代3−1−1 新潟日報社(☎025・385・7473)へ(【HP】可)
★同日開催 映画「マリと子犬の物語」上映
時間=午前9時30分~正午
場所=アオーレ長岡
定員=250人【抽選】
申込=10月10日(木)までに【HP】で
■中越大震災20年 おかげ様感謝デー川口
日時=10月20日(日)午前10時~午後3時
場所=すぱーく川口
内容=起震車体験、石川県穴水町復興支援チャリティ販売、バルーンリリースなど
【問】震災復興おかげ様感謝デー実行委員会
■中越大震災復興20年企画
 能登半島地震チャリティコンサート
山古志

日時=10月20日(日)午後4時から
場所=やまこし復興交流館おらたる
出演=立花英樹、昭和歌謡バンド・SHOW★和、西田梨沙
料金=1,000円
申込=NPO法人中越防災フロンティア(やまこし復興交流館おらたる内)☎41・1203
震災20年の思いを伝えるメッセージ展
日時・場所=10月21日(月)~24日(木)…ミライエ長岡、25日(金)~31日(木)…やまこし復興交流館おらたる、11月1日(金)~7日(木)…川口きずな館、 8日(金)~14日(木)…長岡震災アーカイブセンターきおくみらい
【問】地域振興戦略部
★展示するメッセージを募集します
申込=10月10日(木)までに【HP】で
家屋が水没した山古志地域・木籠集落(平成16年10月)
■長岡市山古志(旧山古志村)を襲った土砂災害、そして復興とその後
日時=10月26日(土)午前10時30分~午後4時
集合=ミライエ長岡
内容=湯沢砂防事務所元所長・西井洋史さんによる講演、山古志の水没家屋の見学など
定員=40人【抽選】
料金=1,500円(昼食代)
申込=10月15日(火)までに湯沢砂防事務所(☎025・784・2073)ホームページで
★市や地域団体が行う震災20年事業へのご支援を
 ふるさと納税を活用したクラウドファンディングを行っています。市外の親戚や友人などにもぜひご紹介ください。
申込=12月7日(土)まで
【問】広報・魅力発信課☎39・5151
詳しくはこちら