一通りの業務を担う戦力に実習からスムーズな受け入れ
社会福祉法人 信濃川令終会
高齢者福祉施設 せったやの郷
施設長 三本 剛 さん
人材不足を補いたいと考え、高等総合支援学校の職場実習の受け入れを始めました。実習生たちの印象は、何事も丁寧に取り組み、とても真面目。現在働く2人も実習を経験し、自分に合う仕事だと感じてくれて就職につながりました。今では一通りの業務を担う戦力として活躍しています。
障害者の雇用に漠然と不安を抱える企業の方は多いと思いますが、実際に彼らに会ってみるとイメージががらりと変わるはず。実習の受け入れはそのきっかけになると思います。得意なことや苦手なこと、人となりを知っていくことで、スムーズな受け入れにつながります。
「デイサービスセンターせったや」では現在、障害者枠で2人を雇用しています。入職5年目の佐藤さん、3年目の山﨑さんは、共に高等総合支援学校の卒業生。介護補助として就職し、パート職員を経て今年の8月から常勤介護職員として働いています。
ともにすすむ!
もにす認定制度
県内初!入札時の加点対象に
障害者雇用の促進や安定に向け、優れた取り組みを行う中小企業を国が認める「もにす認定制度」。今年度から受け付ける市の建設工事の入札参加申請で、認定企業が加点対象になりました。
グローバル化、DXを後押し!
今年10月には、介護・IT・観光分野の専門人材受け入れを進めるため、磯田市長をはじめとする官民視察団がキルギス共和国を訪問しました。
※DX(デジタル・トランスフォーメーション)…デジタル技術を取り入れ、製品やサービスをより良く変化させること
外部の視点を取り入れて課題解決へ
NTT東日本新潟支店の人材を市内企業に派遣する長岡独自のプロジェクトもスタート。大企業が持つDXのノウハウを地元企業に取り入れることが期待されています。
関東経済産業局が自治体や関係団体と連携して進める、地域の中小企業や小規模事業者の多様な人材活用を推進するプロジェクト。長岡市は令和4年度から、モデル地域の一つに選定されています。市内の金融機関や商工会議所などと連携し、人材に関わるさまざまな事業を展開しています。
●経営者や人事担当者向けの人的資本経営セミナー
●インターンシップ支援などで新卒採用を強化 など
人材を活かして課題解決 新たな挑戦へ
地域の人事部 長岡事務局/㈱ひとつぶ
取締役 野中 大輔 さん
人材を「資本」と捉え、その価値を最大限に引き出そうとする「人的資本経営」という考え方が広がっています。企業は社員の想いを受け止め、改善する姿勢を見せる大切さを意識することが重要です。
今年からスタートした「#複活」は、長岡では初めての副業・兼業人材の実証事業です。優秀な人材が持つノウハウや経験を外部から取り入れることができるため、社員の育成や新規事業の構築など、これまで社内だけでは取り組めなかったことに挑戦しやすくなると思います。セミナーをはじめとするさまざまな事業で、企業のみなさんの人材戦略をサポートしていきます。