ミライエから始まる新しいまなび

3ステップで磨く○○力

 人づくりと産業振興の拠点として、7月22日(土)に大手通坂之上町地区に先行オープンする「米百俵プレイス ミライエ長岡」。小学生向けに、子どもたちが時代の変化に柔軟に対応し、生き抜く力を身に付けられるよう、学校教育とは異なる多彩な学びに触れられるワークショップを実施します。  企業や大学、教育支援機関、ロボットチームなどオール長岡で連携し、令和5年度は30のワークショップを予定(夏頃に募集)。オープンに先駆け、11月に3日間にわたって開催した「デザイン思考を体験しよう!」の様子や参加者の声を紹介します。
【問】ミライエ長岡開設準備室☎39・2807

3ステップってなに?

 子どもたちが知性に出会い、自ら創るだけでなく、表現の場を設けることで、さまざまな力を育てます。特にSTEAM(スチーム)(科学、技術、工学、芸術、数学)の分野を重視します。
小学6年生・小畑 琴音さん
お店のことを知る
 まずは、お店屋さんを見学しながらインタビュー。お店屋さんのことを知り、喜ぶヒントを集めることからスタート!
人やさまざまな考えに出会う
 この場で出会った他校の児童や大学生、講師の先生と集めた作品作りのヒントを共有。見るものは同じでも、感じたことは人それぞれ。多くのヒントが集まりました。
ヒントをもとに作品を作る
 色、形などのイメージを膨らませて手を動かします。バスケットボール好きのカフェの店長さんを想い、作品にボールのモチーフを入れたり、レースやビーズでおしゃれなお店を表現したりしました。
お店屋さんの意見を もとに、さらに工夫
 制作の途中で、お店屋さんに作品を見てもらい意見交換。喜んでもらえる作品を目指して、さらに磨きをかけます。
作品ができるまでの物語を添えて
 チームごとに自分たちが気付いたことや考えたことを言葉にして、作品ができるまでのストーリーを伝えながら、お店屋さんに作品を手渡しました。  作品は、1月末までお店に飾られています。詳しくは、市ホームページで。

ワークショップの講師 長岡造形大学助教・ 板垣 順平さん
気付きの共有と工夫の繰り返しで、すてきな作品に
 チームでお店が喜ぶモノ・コトを考えると、一人で考えるよりも発想が広がります。子どもたちは店長さんから意見をもらい、工夫の繰り返しで、どんどんすてきな作品になるおもしろさを感じていました。
小学5年生・長谷川 心温(こはる)さんと
カフェをイメージして作った作品
他校の子と一緒に考え、学べる特別な時間
 お店屋さんへのインタビューでは、お店の雰囲気から自分なりに店長さんが好きなものを想像しました。発表では聞いている人がわかりやすいように工夫し、考え尽くす大切さを実感しました。お店へのインタビューや他校の子と一緒に考え、学ぶ時間は、学校の授業とは違ったワクワク感にあふれていました。次も絶対に参加したいです!
参加した髙坂恒宇(こう)くんのお母さん・裕子(ゆうこ)さん
“探求心の芽”を育てる絶好の機会
 「お団子って何から作るのかな?」という素朴な疑問から興味を広げ、探求していく息子の様子を見て、すごく貴重な経験をさせてもらえたと思います。こういう機会がもっと増えていくといいですね。多くの人におすすめです♪
参加店舗の(株)江口だんご 代表取締役・江口 太郎さん
“相手が喜ぶもの”に真剣に向き 合う子どもの姿が刺激になった
 「これを作りたい」と「相手が喜ぶもの」を両立をさせようと、相手の想いに真剣に向き合う子どもたちの姿に、大きな刺激を受けました。商売にも不可欠な考え方です。子どもの時からこうした経験を積める環境はすばらしく、みんなの将来が頼もしいです!

令和7年度から中・高校生向けプログラムも

 ミライエ長岡が全館オープンする令和7年度には、中学生や高校生が気軽に集まれるスペースをつくり、若者の個性や可能性を伸ばすプログラムを行います。