司馬遼太郎の小説「峠」が初の映画化
6月17日(金)に全国公開

今、伝える河井継之助の志

【問】観光企画課☎39・2344
 長岡藩家老・河井継之助が主人公の映画「峠 最後のサムライ」が、ついに公開されます。
 累計発行部数398万部を超える司馬遼太郎さんの小説「峠」を初めて映画化。継之助役の役所広司さんをはじめ、松たか子さんや仲代達矢さんなど豪華キャストが出演しました。監督・脚本は日本アカデミー賞などの受賞歴もある小泉堯史(たかし)さんです。
 撮影は平成30年に県内各地で行われ、延べ約2、000人がエキストラとして参加。長岡では信濃川河川敷や越路地域・長谷川邸で、市民を中心に約900人が撮影に加わりました。
 市は、映画の公開に合わせて長岡の先人・継之助の魅力の発信に取り組みます。市外の知人や親戚にもぜひご紹介ください。
© 2020 「峠 最後のサムライ」製作委員会

未来を切り開く、継之助の生き方

河井継之助記念館 館長
中田仁司(なかだひとし)さん


 継之助の生家跡に建つ記念館には、大人から子どもまで、全国から多くの人が訪れます。館内の展示を見て「僕と一緒だ」と感じる小学生もいるほど、わんぱくな子ども時代を過ごした継之助。そんな彼は17歳で、藩主を助け豊かな長岡をつくると誓います。諸国遊学で見聞を広め、多くの挫折を乗り越えながら、既存の枠組みにとらわれない藩政改革を実行していきました。
 こうした強い志を持つことは、先行き不透明な今を生きる私たち、特に子どもたちに大きなヒントを与えてくれる生き方ではないでしょうか。記念館は、そんな未来を切り開く気概を育む場でありたいと考えています。
 映画で描かれるのは、継之助の生涯の一部分です。公開をきっかけに、多くの人に記念館を訪れてもらい、より深く継之助の生き方や思想を知ってほしいです。
企画展

「峠」-河井継之助は何を見据えたか

継之助が父に宛てた約2.3mの書状。妻・おすがとのやり取りや新潟港近辺に現れる外国船への関心などがつづられています
 司馬遼太郎記念館(大阪府)が初めて監修する企画展です。小説「峠」を軸とした継之助の人物像を紹介します。
日時=6月17日(金)~8月28日(日)
長岡駅から記念館までの歩道20カ所に設置する案内路面シート
河井継之助記念館(長町1)☎30・1525
開館時間=午前10時~午後5時
映画ゆかりの地を巡る
長岡観光ボランティアガイドの会

「長岡まちなか歴史散策と峠 最後のサムライ」

日時=7月3日(日)午前10時~正午 集合=アオーレ長岡 コース=長岡城堀遺構、西福寺、渡里町河渡跡、河井継之助記念館ほか 定員=30人先着 料金=500円 申請=6月8日(水)~17日(金)に長岡観光コンベンション協会☎32・1187へ
まちなか

半券でお得なサービス

 市内の対象店舗で、映画の入場半券・予約画面または河井継之助記念館の入館券を提示すると、特別サービスが受けられます。
詳しくはこちら
映画館

小・中学生は500円で鑑賞

 T・ジョイ長岡(【問】☎21・3190)に、学校で配布される鑑賞補助券を提示してください。キッズサイズのポップコーン付きです。
定員=2,000人先着